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4号突撃戦車ブルムベア 中期型、初期型 その7 主砲の組み立て

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン,トライスター Post : 133,134-7

今回はいよいよ15cm榴弾砲の組み立てです。比較的短い工程なので初期型、中期型の両方をアップします。

ドラゴンの中期型

ブルムベア中期型 15cm榴弾砲

ブルムベア中期型 15cm榴弾砲

まずはドラゴンです。 よく考えられたパーツ分割で精密感あるできです。ただトライスターのように配線がモールドされていないので、このあたりを追加工作してもいいですね。でも完成後はまるで見えなくなりますからね、どうしましょう。

ドラゴンの最大の難点は砲のスリーブがきつくて奥までなかなか通らないことです。砲にこまかなパーツを全部くっつけて最後にスリーブを通そうと思って大変な目に遭いました。なにしろ穴を広げて奥まで入れようと思っても今度は抜けなくなってしまったのです。

なんとかがんばって引っこ抜いて、内側をガリガリと削って奥まで入るようにしました。このスリーブのすりあわせは砲の形がほぼできあがって、細かなパーツを付ける前が良いですね。これが奥までキッチリと入らないと、戦闘室をかぶせることができなくなりますからね。

トライスターの初期型

ブルムベア初期型 15cm榴弾砲

ブルムベア初期型 15cm榴弾砲

トライスターも砲身とスリーブはかなりタイトです。しかし奥まで入らないということはありません。こちらは無加工でキッチリと収まりました。ただ、パーツ分割がドラゴンと違っていて、スリーブの部分と球形の部分が別パーツです。球形部分とスリーブのつなぎ目には溶接の痕がモールドされているのですが、微妙に隙間が開くので、ここはまたヒートペンの出番です。フィギュアの改造用に買ったつもりですが、最近大活躍です。

ドラゴンと比べるとうねうねとしているパイプの太さがまちまちです。ドラゴンはほぼ一定の太さです。おそらくトライスターが正しくて、ドラゴンは組み立てやすさを優先して細さの下限を設けているようです。そのためパーツがカッチリとしていて組み立てやすさはかなり上ですが、トライスターの方が繊細な感じがします。

トライスターのあまりに細いパーツのために、座席の支柱が折れてしまっていました。最初からではなく、私がランナーを箱の中で引っかき回している内に折ってしまったのでしょう。もし折れて無くても折れるのは時間の問題と言うほど細いパーツだったので、この際0.7mmの真鍮線に置き換えてしまいました。折れていたので元々の形が良くわからなかったのですが、ドラゴンを参考にしました。でもちょっと短かったようですね。

砲の首振り

トライスターの15cm榴弾砲は向きを変えることができる

トライスターの15cm榴弾砲は向きを変えることができる

トライスターの15cm砲はなんと向きを変えることができます。上下だけでなく左右にも振ることができます。ただし、留めているのが太さが1mm程度の小さなプラのパーツです。これはいつ逝っちゃうかわかりませんね。でも照準器も一緒に動きますからカッコいいですよ。

ドラゴンも小改造で左右に首を振ることは可能でしょうが、大きな問題があります。

回転砲塔を持たない自走砲でも砲の向きは少しは変えられます。その時砲架に取り付けられた照準器も一緒に動きます。初期型では照準器は開閉式のハッチを開けて外に出ていますから、それを開けさえすれば照準器を動かすことができます。

中期型(ドラゴン)の照準器にはスライド式のカバーがついているので可動にするのは難しい

中期型(ドラゴン)の照準器にはスライド式のカバーがついているので可動にするのは難しい

中期型ではスライド式のカバーが付いており、これが砲の回頭に合わせて動くのです。以前エデュアルドのヘッツァーを作ったときにカバーも一緒に動くギミックが付いていたのですが、見事に失敗して動きませんでした。ヘッツァーでは砲架は天井(前部装甲板)に付くため、砲が天井側にあるために、天井のスライド機構とのリンクを理論上は組み立てることができます。しかしブルムベアでは砲は床に固定されてるために砲と天井のスライド機構を繋ぐためには室内に入って作業をする必要があります・・・って、そんなことできるわけないでしょ!!

今までも3突とかエレファント、ヤクトティガー、ヤクトパンターなどで砲を左右に振るギミックを持ったキットはありましたが、照準器のカバーを一緒に動かしたキットはありません(タブン・・・)。結構このあたりは難易度が高いので無視されているのでしょうね。

ドラゴンもまもなくサイバーの白箱で初期型を出すそうですが、砲を旋回できるようにするかどうか興味がありますね。簡単な改造でできるわけですから、ぜひやって欲しいですね。

(全作品完成まで あと38)

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