4号突撃戦車ブルムベア 初期型 その2 サスペンションの組み立て
2008年7月16日
Category : AFV ドイツTags : 4号戦車ブルムベア
サスペンションの組み立て
さてドラゴンではサスペンションは固定式だったのですが、トライスターは可動式となっています。転輪の支えの腕がかたかたと良く動きます。凸凹の地面をのダイオラマにも転輪をフィットさせられますから嬉しいですよね。
ブルムベアは戦闘室前面の装甲板の厚さが10cmもあります。また巨大な榴弾砲を搭載しています。その結果非常な前加重となり、足回りをよく傷めたそうです。このキットではそんなエピソードを踏まえてか、片側4つのサスペンションの内、前半分のバネがたわんだ状態の物が入っています。これで前を少し下げればブルムベアらしさ200%アップです。
この写真を見て4号戦車に詳しい人なら、「コイツ、やっちまったな・・・フフフ」と思ったことでしょう。実は大変な過ちを犯してしまったのです。
サスペンションの組み立てミス
やっちまったと言っても、決して裏金を受け取って点数を水増ししたとか、産地や賞味期限を偽装したとかではありません。この写真は現在同時進行で作っているドラゴンのブルムベアのサスペンションと並べてみたところです。
左右の向きが逆ですが、板バネの束は転輪の軸受けのアームの下にある腕を通ることになっているのです。ドラゴンではここが一体のパーツですから、何も考えなくてもこの形になるのですが、左右のアームが別パーツのトライスターではちゃんと中を通してやらないといけないのです。
今まで何輛も4号系の戦車を作ってきたのですが、まったく気がつきませんでした。説明書を見てもここを注意するようには書かれていませんし、なんとこれ以後の説明書のイラストでは肝心の箇所は転輪に隠れてまったく描かれていないのです。
ちなみに可動式のサスペンションを持つキットは過去に1回作っています。サイバーホビー(ドラゴン)の4号潜水戦車D型です。ためしにひっくり返してサスペンションを見てみたら・・・今回同様しっかり間違えていました(汗)。このときの説明書にもそのような記述はありませんでした。せっかくフリウルまで奢ったのに・・・(涙)
修正しました
しかしこんな事でへこむ根生さんじゃありませんよ。完全に接着されたサスペンションは分解不可能です。そこで板バネを止めるアームの棒を切り飛ばし、0.7mmの真鍮線で置き換えることにしました。
たかだか8個ですから、15分もあれば完了する作業です。この方が丈夫で良いんです・・・と強がる(+_+)\バキッ!
転輪の取り付け
転輪はこのように中に入れる小さな輪っかを軸に接着するので、クルクルと回転します・・・
します・・・
あれ・・・
なんだか渋くて回転しません。どうやら小さな輪っかのパーティングラインがひっかかっている様です。
パーツの整形
小さな輪っかは爪楊枝に刺してリューターで回して削りました。もういい加減この作業にもうんざりですね。
さて、それでもまだ転輪にしっかりと収まりません。ひどいのになると1/4ほど飛び出してしまいます。よく見ると転輪の穴の中に大きな押し出しピンの跡が付いています。
これを先が平らになった回転ビットで削り取りました。よくこんな形のビットを持っていたもんだと自分でも感心しました。実はホームセンターのバーゲン品コーナーで8割引ほどで売られていたセットに入っていたものでした。
しかしハンド・リューターやこんな形のビットを持っていなかったらこの転輪の押し出しピンの跡はどうやって整形するんでしょうね。見えない場所とはいえ、これを残したまま組み立てることはできませんからね。
ドラゴンと同じ時間をかけてもまだここまでです。パーツ分割が多いのが一番の理由でしょうが、トライスターはドラゴンに比べると制作の難易度が若干高いようですね。
(全作品完成まで あと38)
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