M4A3シャーマン(RC) その2 起動輪の作り直し
2009年11月8日
Category : AFV ラジコン アメリカTags : M4シャーマンラジコン
履帯の組み立て
買ってきたモデルカステンの可動式履帯を組み立てます。この履帯、組み立てが大変なことで有名でして、セットにはA5サイズの補足説明書が入っていたり、サードパーティから専用の組み立て治具が発売されてしまうほどの難物です。
なにしろ履帯のコマ1つにつき上の写真の様に8つのパーツが必要で、これが片側80コマですから、片側640個、左右で1280個というとんでもない代物です。専用治具は3000円もしますから、シャーマン戦車の大量生産でもしないかぎり、ちょっと手がでません。
こうなりゃ根気勝負です。モチベーションと集中力の維持が難しいので、何日にも分けてコツコツと作業を続けます。
履帯のコマを少し作ってはつなげ、チャラチャラと遊んでから、さらにコマを作る。さらにつないでから、チャラチャラと遊び、さらにコマを作る…以下同文
新たなる苦難
履帯を10コマほどつないだときに、起動輪に巻き付けてみました。この瞬間のうれしいことうれしいこと…
ところがなんだか様子が変です。
もうすこしがんばって30コマほどになったらもう一度巻き付けてみます。今度ははっきりとわかりました。起動輪の歯がちゃんと履帯にあわないのです。
そういえば起動輪はラジコン専用のものを使いました。これって単に軸受けにギアケースから伸びたシャフトをくわえるための金属製のパーツが中に入るように加工されてるだけかと思っていたのですが、どうやら違うようです。
ためしにふたつを合わせてみると、ラジコン用の物は若干大きいようです。両面テープで貼り合わせてエアブラシで着色してみると、ご覧の通り、ラジコン用の起動輪の周囲に黒い影がつきました。これだけ大きいということです。
履帯を並べてみると、なんとラジコン用のベルト式履帯は少しだけピッチが広いじゃないですか。しかも幅は少しだけ狭い…
そういえばカステンの履帯には起動輪の幅を広げるためのスペーサーが入っていました。
起動輪を作り直す
最初は起動輪のサイズを合わすためにあの黒い部分を削ろうかと思ったのですが、さすがにそれは現実的ではありません。やはり、ディスプレーモデル用の起動輪をラジコン用に加工して作り直すのがまっとうな方法の様です。完成している起動輪の接着面にエナメル溶剤を流し込み分解しました。どんなに頑丈に接着してあってもエナメル溶剤には勝てませんね。カッターの刃を押し当てると見事にパカッと分解できました。
中から金属製の軸受けを取り出し、スケールモデル用の起動輪(キットのランナーに付いていました)を加工して、中に取り付けます。
金属パーツは6角形で、起動輪の内側は円形です。このままではつるつると滑ってしまいます。そこで隙間にエポキシパテを詰め込み固定しました。中心は目測でとりましたから、多少扁心しているかと思いますが、それもしかたがありません。こんなことでうまく走るのでしょうか?
とりあえずパテが固まったので、ベルト式の履帯を履かせてみました。ピッチが違うのですが、ベルト式履帯は軟式プラですから多少の融通は利くようです。なんとかちゃんと走行しました。超信地旋回をさせても履帯は外れませんでした。やれやれです。
(全作品完成まで あと71)
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