水陸両用牽引車(LWS) その6 履帯の制作とフィギュアの塗装
2010年6月6日
Category : AFV フィギュア ドイツTags : LWS
基本塗装
いつもの自家製ダークイエローで塗装です。ただ今回はもう少し明るめにしたかったので、白を混ぜて明度を上げたものを屋根と甲板に吹きました。明度を上げた塗料を塗った部分の面積が多いので、色味が少々違って見えます。これでだいたい狙った色味になりました。この写真からでも天井と壁面の色味の違いがわかるでしょうか?地中海の明るい太陽をいっぱいに浴びた基本塗装です。
履帯の組み立て
あまり先送りもできませんから、履帯を巻き付けてみました。履帯の処理としては
1.長さが長いのでもしかしたらこのまま外すことが出来るかも…
2.上下分割式で作って、2分割して取り外し塗装する
の2つの作戦を考えていたのですが、上部転輪や起動輪と船体とのクリアランスがあまりに無い為、形になった履帯をはず事は絶対にできないことがわかりました。
LWSは船でもあるので水上を走ります。その時履帯はその形から相当な水の抵抗になることが考えられます。そこで履帯の上側の船体とのクリアランスを極力減らして船体と密着させ、ここでの水の抵抗を無くそうという考えなのでしょう。実際船体の履帯と触れる部分には普通の戦車には無いレールのような物が付けられており、陸上走行時の履帯と船体(この場合は車体かな?)との摩擦を減らす工夫がなされています。
まぁ、LWSが単に船に無限軌道式の走行装置を付けただけでなく、大変な工夫がなされていることは、プラモを作って初めてわかった訳ですが、それはそうとして、履帯を外すことが出来なくなったことだけは確かです。
さて、どうしたものか…
履帯の塗装
外せなくなったのならしかたがありません。分けて塗るのはすっぱりとあきらめて、このまま塗装します。
履帯の奥までしっかりと塗料が届くように、履帯の基本色でもあり影色でもある(便利でしょ♪)、自家製チャコールグレーで足回りを真っ黒に塗りつぶし、さらに車体色部分をダークイエローで塗り分けました。船体が大きいのでエアブラシで塗り分けただけでも案外イケテます。もちろん筆でタッチアップはしますよ。
デカール貼り
デカールを貼りました。
と書いてしまうと1行ですが、下塗りとしてツヤ有りクリアを塗り。1日置いて、デカールを貼り、1日置いて、ツヤ消しクリアを吹いてツヤを調整しました。文章は短いけど、ここが一番長いですね(笑)。
フィギュアの塗装
インテリアの最終仕上げとして運転手を塗装します。ついでに艇長のフィギュアも塗りました。
塗装はいつもの水性アクリル塗料のアメリカーナです。塗装後に保護の為にツヤ消しクリアを吹き、さらに水性アクリルで作った半ツヤクリアを筆塗りし、肌の部分のツヤを調整します。アメリカーナはあり得ないくらいつや消しですからね。
運転席に乗せてみます。隣の艇長との位置関係をかくにんしてみると顔の角度なんかがドンぴしゃで素。これで無改造ですからね。まるで専用フィギュアセットみたいでしょ♪
よく見ると艇長と運転手のフィギュアのサイズは同一スケールとは思えないほど違っています。大人と子供ほど身長差もあります。実はこの運転手、あの小さなSd.Kfz.222用ですから、かなり小柄に作られています。これだけ位置がずれているから気になりませんが、真横に並べたらとても同じジオラマには使えませんね。
運転手の手はうまくハンドルに乗っかっています。おそらくこのハンドルはあの大きな舵を切る為の操舵装置と思われますから、海上走行中はこの位置に手があるのがいいんじゃないかと思います。
こうしてみると、やっぱり運転手はかなり小柄ですね。
キャビン上部を乗せてみました。パーツはわりとカッチリと合うので、このまま未接着でいってもいいかもしれませんね。
屋根のハッチを全開すると、たくさんの窓と相まって、室内にも光がたくさん届きますから、フィギュアを含め室内はよく見えます。
こうして屋根が乗ってしまうと、フィギュアのサイズの差は気になりません。むしろ遠近感があっていいかも。
さぁ、次は細部の塗り分けです。特に転輪のゴムの塗り分けが大変ですよ。今回は泥汚れでごまかす訳にもいかない上、レイアウトの関係で下からも覗けてしまいます。まいったな…
(全作品完成まで あと71)
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