10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その3 履帯の組立て
2013年8月1日
Category : AFV ドイツTags : 4号戦車ディッカーマックス
履帯と車輪の準備
履帯(いわゆるキャタピラですね)を組み立てます。片側102コマですから両方で204個も切り出して整形しなければいけません。ありがたいことに4号戦車系の履帯は平面がまるでないので、押し出しピンの跡がありません。これがある大型戦車の履帯の整形はやはり罰ゲームです。
履帯は5コマずつ並べてから接着剤を流します。接着剤は乾燥が遅い代わりに接着力の強力なリモネン系を使います。この履帯組み立て作業には最適な接着剤で、この時だけ使っています。
全部のコマに接着剤を流したら1列につなぎます。定規を両側から当ててまっすぐになるようにし、このまま固まるのを待ちます。だいたい30分ほどで板ガムほどの硬さになります。要はゆっくりなら曲げられるというくらいです。接着剤を塗るのに要する時間がだいたい5~10分程度ですから、乾燥の遅いリモネン系は全体に固まるまで30分かかるので、塗り始めと塗り終わりの硬さの差が出にくいので助かります。
接着剤の硬化を待つ間に車輪を車体にはめ込みます。後から車輪は外しますから、穴は弛めに広げておきます。1個ずつなら簡単に外せても、8個同時となると渋くて取れなくなってしまいます。無理すると組み立てた履帯を壊してしまいますからね。
ゆるゆるの転輪はすぐに抜けてしまうので、テープで1列に貼ってやると抜けにくくなります。
履帯のまき付け
履帯を巻き付けていきます。端が起動輪に来るように履帯の上に戦車を置きます。くれぐれも向きを間違えないようにね。
誘導輪のところでゆっくりと曲げて形をつくっていきます。板ガムほどの硬さですから好きな形に変形させられます
起動輪の歯にひっかけながら最後の部分を連結します。連結部分に接着剤を流してつなぎます。このときに起動輪の歯に接着剤を付けないように注意してください。
全体の形を整えます。起動輪の下に下がった部分はすこし緩くカーブ、上部転輪の前後も波打つように指で押さえて形にします。フェンダーができているなら上にかぶせてティッシュを挟めば完璧ですが、別に指でおさえるだけでも形になってくれますよ。
はい、できました。重々しさを出すためには起動輪の直後と誘導輪の直前が上に上がらないようにすることが肝心です。ベルト式はここが上がってしまうのでオモチャっぽくなるんですよね。組み立て式を頑張って作るんですから、ここは押さえ所です。
一晩放置して接着剤が完全に固まったらこのように外すことができます。リモネン系は接着力が強力なので切れることはありません。
こうなると塗装は非常に楽ちんです。履帯は別で塗装できますし、転輪のゴムだって1つずつ塗分けられます。まぁ、面倒ですけど・・・(;^ω^)
ちゃんと外せることを確認したらもう一度組み立てておきます。1週間は組んでおかないと履帯の接着した部分が接着剤の揮発で縮んで小さくなってしまうからです。私は外した状態で何日も放置して履帯がはまらなくなった経験があります。組み立てておけばちっちゃくなることはありませんからね。
(全作品完成まで あと92)
関連するコンテンツ
作品No.314の記事一覧
- ドイツ・4号a型10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス Op.314 制作開始 (2013年7月29日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その2 足まわりの組立て (2013年7月31日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その3 履帯の組立て (2013年8月1日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その4 インテリアの組立て (2013年8月2日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その5 インテリアの塗装 (2013年8月3日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その6 砲尾の組立て、塗装と戦闘室の組立て (2013年8月3日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その7 組立て完了、サフ吹き (2013年8月7日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その8 基本塗装 (2013年8月8日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その9 デカール貼りと細部の塗分け (2013年8月10日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その10 スミ入れとOVMの仕上げ (2013年8月12日)
- 10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その11 足まわりの汚しと組立て (2013年8月13日)
- ドイツ・4号a型10.5cm対戦車自走砲ディッカーマックス その12 完成!! (2013年8月15日)
コメントを残す