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ドイツ・8.8cmFlak41搭載試作対空自走砲4c型 Op.323 制作開始

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ブロンコ Post : 323-1

ドイツ・8.8cmFlak43対空砲搭載試作自走砲 1/35 ブロンコ

ドイツ・8.8cmFlak43対空砲搭載試作自走砲
1/35 ブロンコ

71口径長の8.8cm砲はキングタイガーやエレファントに戦車砲として搭載されたのですが、その高射砲タイプがFlak41L71です。この超強力な高射砲を特殊な台車に搭載したのが今回製作する試作対空自走砲です。1942年に3輛だけ作られました。

ジャーマンタンクスの記述によると4号戦車をベースに台車が作られたとありますが、サスペンションはトーションバータイプで、4号戦車とは大きく異なり、どちらかというと大型のハーフトラックの足回りに似ています。車体がサイズの割りに軽いのでしょうか、華奢な印象です。

キットはブロンコ製で、非常に精密にできています。パーツ数は極端に多く、組み立てには少々時間がかかりそうです。サスペンションは可動式、履帯はそれに合わせてモデルカステンと思われる可動式履帯が付属する大変デラックスな内容です。

エッチングパーツも付属し、さらに蝶ねじなどもパーツ化されているため、これ以上アフターパーツは何も要らない状態です。定番ディテールアップパーツでないのは金属砲身ぐらいですが、これもスライド金型の一発抜きの砲身が入っていますから、プラでもかまいませんよね。

キットの価格は7000円を軽く越えるものですが、これほどの大型車輌がここまでの精密さで再現されれば、さもありなん、ってとこです。

足回りの組み立て

足まわりの組立て

まずはお約束の足回りの組み立てです。起動輪、誘導輪は回転できるように組み立てられます。可動式履帯を組み付けるためには起動輪は回転できると助かります。

千鳥配列の転輪はタイガー戦車などと同じ横置きトーションバーサスペンションを採用しています。キットも実車同様にトーションバーサスペンションを組み込み地形に合わせて転輪が上下するように作られます。

トーションバーが可動するキットはドラゴンとかにもありますが、履帯が可動してこそその意味があるわけで、このキットには連結可動式の履帯が標準で付属するので、サスペンションは当然可動式に組みました。

車体下部の組み立て

脱落防止用チェーン

脱落防止用チェーン

車体下部を組み立てます。キットにはエッチングパーツが付属してくるのですが、その中にはご覧の様に留め具の脱落防止用のチェーンも含まれています。しかも最初から折れ曲がって垂れている形で成形されているので、切り取って瞬着で留めるだけで垂れ下がったチェーンが再現されます。

OVMと蝶ねじ

OVMの留め具などはラックがエッチングパーツで用意されているだけでなく、留め具のねじまでもパーツ化されています。しかもここはドラゴンの様にペラペラのエッチングパーツではなく、ちゃんとプラパーツなんです。

下の写真は車幅表示灯です。少しゆがんでいますが(^^ゞ、これの電源コードもちゃんとモールドされています。

車間表示灯ガード

とにかく素組みで組み立てるだけで、まるでディテールアップの必要は無い状態で組み上がります。いきなりディテールアップパーツ付きのキットを組むことになりますから、初心者にはちょっと厳しいかもしれませんが、なにしろこんなマニアックな車輌です。作るモデラーもヘビーマニアが多いと思われるわけで、箱の中身だけで高い完成度の作品が作れるというのはコストパフォーマンスが非常に高いと言えますよね。

そういえばこのタイプの誘導輪、ドラゴンなんかでは内側にエッチングパーツの輪っかを貼り付けるのですが、このキットでは極薄に整形されたプラパーツの輪っかを貼り付ける様になっています。作りやすさから言えばこちらの方が上ですし、外側の輪っかと内側の輪っかが同じ厚さになるので、好ましいと思います。

まだまだ長~い組み立て作業が続きそうです。

(全作品完成まで あと90)

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