ドイツ・4号戦車H型 Op.336 制作開始
2014年4月13日
英仏ソ連との戦争に備え当初ドイツ軍は対戦車戦闘用に3号戦車を開発しました。開戦当初の電撃戦ではすぐれた戦車部隊運用の戦術があたり、小型の2号戦車や3号戦車が大活躍します。
しかし、ソ連との戦争が始まるとソ連軍のT-34などの強力な戦車には対抗することができず、それに対抗できる砲を搭載するには車体が小さすぎることが判明。そのため、歩兵支援用に大口径の榴弾砲を搭載していた4号戦車の主砲を7.5cm対戦車砲に積み替えて対戦車戦闘に投入しました。
長砲身の7.5cm砲を搭載したのは4号戦車F2型からですが、実際に最も数多く作られたのが今回制作するH型です。4号戦車と言って最初にイメージするのがこの車輌ですよね。まさにドイツ戦車のベストセラーです。
H型が作られた1943年春から翌44年夏の時期は、ちょうとツィンメリットコーティングが施されていた時期に相当するので、コーティング作業を避けては通れません。そのため、なかなか制作の敷居が高くなるのですが、今回のキットは最初からコーティングがモールドされています。ドラゴン(サイバーホビー)もコーティング済みキットをいくつも発売してきており、このキットではそのコーティング技術もかなり進歩して、もはや決定版と言えるできになっています。
4号戦車のコーティングはハッチなどがついた面に施さなければいけないため、パテで付けようと思うとかなり技術が必要になります。あのグリーンランド氏も著書「パンツァーモデリング・マスタークラス」の中で、パテによる4号戦車へのコーティングは不可能と書いています。以前私もJ型を制作した際は、エッチングパーツのコーティングシートを仕様しました。
そんなことを思うと、このサイバーホビーのコーティング済みキットはありがたい存在ですよね。ドイツ軍の中で最も多く作られた4号戦車H型を手軽に楽しめる様にしてくれたわけですからね。
なぜいきなり4号戦車を作り始めたかというと、行きつけのプラモ屋さんの「モケモケ」さんの今月のお題が「ドイツもの」だったからです。すっかり別のモノと勘違いしていました。そろそろ戦車を作りたいと思っていたところだったので、制作途中になっているフェラーリや秋月を横目に制作を開始しました。
足回りの組み立て
この週末の土日を使ってせっせと組み立てをしました。まずは足回りからです。4号戦車の足回りは転輪の数も多く、さらにサスペンションが外に出ているタイプなのでなかなか手間がかかります。このキットではスマートキットと言うことで少々簡略化されてはいるのですが、やはり作るのに時間はかかりました。
履帯はベルト式の履帯が付属してきました。履かせてみるとかなりブカブカです。一コマくらい詰めてやればよかったかもしれませんね。
車体の組み立て
制作途中の写真を撮影するのも忘れて夢中になって組み立てていたら、できてしまいました。さすがはスマートキットですね。タミヤの様に1日というわけにはいきませんでしたが、土曜日全部と日曜日の半分くらいで組み立て完了です。長砲身の7.5cm砲が強そうな4号戦車です。写真には写っていませんが、車体の周囲に付くシュルッツェンも全部組み立てました。
車体は塗装のことを考えてある程度バラバラになるようにしてあります。パーツの合いが良いので、塗装後に組み立てることもできそうです。
ディテールアップ
ディテールアップというほどの事では無いのですが、少し追加工作をしました。リアの牽引ワイヤーを引っかけるフックですが、プラパーツでは少し弱そうだったので、穴を開けて真鍮線に置き換えました。これでキットに付属の金属製のワイヤーを引っかけても壊れないと思います。
フロント天板に付いている予備履帯はキットのままでもラックがエッチングパーツで用意されており、さらに連結ピンがモールドされているパーツが特別に用意されているなど、なかなか意欲的なパーツ構成となっています。
一方前の装甲板の予備履帯は普通の組み立て式の履帯のコマが入っているだけなので、両端のコマに連結用の穴を開けて、そこに連結ピン代わりの真鍮線を通しておきました。
(全作品完成まで あと85)
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