5号戦車回収車ベルゲパンター その7 履帯の組み立て
2014年6月28日
Category : AFV ドイツTags : パンター戦車回収車
履帯を組み立てます。キットに付属のベルト式履帯はガイドホーンに軽め穴が無いばかりかツルツルでディテールがちょいと不満です。しかも接着剤が効かないばかりか塗料も乗りにくく、さらに見るからに堅そうで、自然な弛みを再現するには無理がありそうです。そんなわけでサードパーティのオプションパーツを使うことにしました。
購入したのはKAIZENという香港の新興メーカーの製品で、パンター後期型用の連結可動式履帯です。モールドはシャープで非常に美しく、押し出しピンの跡も無く、美しい仕上がりです。ですが普通のプラでは無く、軟質プラのようで、ゲートの処理はヤスリではしにくく、カッターナイフで切り落とす感じで少し手間がかかりました。
また別パーツのガイドホーンの接着には最初は樹脂入りの接着剤を使ったのですが、どうもうまく接着できず、結局クレオスの流し込みを使って接着しました。
モデルカステンやフリウルに比べると割安で3000円台前半で購入できるのはウレシイのですが、作るのには少々手間がかかります。ですがフリウルのように連結は金属棒でしますから、カステンのように軽量でフリウルのように頑丈であることは間違いありません。モーターで走らせる模型には良いかもしれませんね。
キットに付属のベルト式履帯とほぼ同じ長さになるまで連結します。もちろんつないで増やすのは楽ですが、切るのは大変なので、2コマほど短めにして完了します。
履帯は片側83コマずつ連結したらキットに付属のベルト式履帯と同じ長さになりました。ちなみにキット付属の履帯は88コマ。私が今まで付くってきたパンターは87コマ~89コマだったので、コマ数は少し少ないですね。ということは1コマのサイズが少し大きいということになります。まぁ、ちょっと見ただけでは分かりませんが、こだわる人には気になるかも知れませんね。
実際にはめてみるとこんな感じです。連結に金属ピンを使っているので動きは非常になめらかです。そのため垂れ具合は非常に自然です。このカーブをしっかりと目に焼き付けて次回可動式じゃ無い履帯を作る時の参考にしたいですね。
ガイドホーンを別で取り付けるために、履帯の裏側につなぎ目の跡が見えるのですが、パンターの転輪は大きな径のものが千鳥配列になっており、履帯の表面はほとんど見えなくなるので、まったく気になりません。そのあたりは杞憂に終りました。
このKAIZENの履帯、組み立ての手間は結構かかり、フリウルの2倍以上、カステンと比べても1.5倍は作業時間がかかりそうですが、比較的安価でしかも見た目もキレイで軽量丈夫とメリットもたくさんあります。扱い店が少なくあまり見かけないのですが、おすすめの履帯であると言えます。
(全作品完成まで あと89)
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