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ドイツ・3号戦車B型 Op.354 制作開始

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ミニアート Post : 354-1

ドイツ・3号戦車B型 1/35 ミニアート

ドイツ・3号戦車B型 1/35 ミニアート

2014年も残りあと数時間です。この期に及んで制作を開始します。だってお正月休みですからね(笑)。

作るのはミニアートのドイツ・3号戦車B型です。B型はA型に続く試作第2案であり、その生産台数はわずか15輛で、ポーランド戦に出たものの、装甲不足等から返品をくらってしまいました。

B型では3号戦車らしからぬ複雑なサスペンション機構と8つの小さな転輪を持ち、これがC型、D型へと受け継がれるのですが、本格的な量産型となるE型ではトーションバーサスペンションと6つの転輪に変更になりました。

そんな珍しい極初期の3号戦車をウクライナのミニアートがキット化してくれたのですが、例のウクライナの内乱に巻き込まれたミニアート社から本当に発売されるのか非常に心配されました。でも無事発売されて良かったですね。

箱絵を見てもらうといつもの3号戦車とは少し違う印象を受けます。それは転輪の数というよりは、車体が量産型の3号戦車に比べると長いことから来る違和感なんですね。3号戦車はその縦横比から非常にバランスの取れた美しいスタイルをしていると私は思うのですが、このB型はちょっと・・・です。(;^ω^)

それでは年末年始のお休みを使って、3号戦車B型をウクライナの平和を願いながら制作開始します。

お茶の間モデリング

3号戦車B型 大きく変形したパーツ

3号戦車B型 大きく変形したパーツ

いつもならプラモは仕事場のデスクで作っているのですが、お正月休みなので、仕事場は寒々としています。それで家族のいる居間で組立て作業をすることにしました。

そのため写真撮影も仕事場の撮影ブースでは無く、説明書の上です。こんなのも臨場感があっていいでしょ・・・と勝手に決める。

それはそうと、シャーシを組もうとしていきなりビックリです。まだ出たばかりの新製品なのに、もうこんなにパーツが反ってしまっています。いったい何が起きたんでしょう。やっぱり内乱・・・

シャーシの箱組

3号戦車B型 先に箱組

3号戦車B型 先に箱組

シャーシの組立ては箱組をします。車体の箱組は東欧のメーカーではデフォルトになっていますが、これが組立ての敷居を高くしているんですよね。しかもパーツが大きく曲がっています。

そこで説明書の順序を無視してサスペンションを付ける前にシャーシを箱組してしまいます。余分なものが付いていない方が作業がしやすいですし、なによりも曲がったパーツをテープで押さえ込むにはサスペンションは邪魔です。

ただしこの写真の赤いラインの所は接着してはいけません。これを付けてしまうとサスペンションが付けられなくなってしまいます。ここだけは未接着ですね。

3号戦車B型 車体の組み立て

3号戦車B型 車体の組み立て

車体の天板も付けられる箇所は接着します。こうすることで少しでも箱組を正確に仕上げます。ほんのチョッピリ歪んだだけでもその歪みのせいで、上に乗るパーツが合わなくなりますからね。ここは慎重にも慎重を期します。

サスペンションの組立て

3号戦車B型 サスペンションの組立て

3号戦車B型 サスペンションの組立て

セロテープでがちがちに固めたシャーシの接着が固まるまでの間にサスペンションを組み立てます。

3号戦車B型のサスペンションは4号戦車も真っ青になるほどの複雑怪奇なサスペンションです。これをミニアートはしっかりと再現してくれています(タブン)。こんなに複雑な形をしているのにこれで完成ではなく、この下にさらに転輪が2個ずつつくアームが付く予定です。一体全体何個のパーツで作ることになるんでしょうね(;^ω^)

プラスチックの品質が…

最近ミニアートの噂で「プラが柔らかい…」ってのをチラホラと耳にしていました。実際今まで作ったミニアートの製品ではプラが非常に柔らかく、加工がしやすい反面、注意しないと削りすぎてしまうことがありました。タミヤやバンダイはすごくプラが堅いため、モールドが非常にシャープです。その代り、フィギュアなどの整形は困難になります。フィギュア製品が多いミニアートではフィギュアに合わせてプラが柔らかいのかな…ぐらいに思っていました。

このキットでもそんなふうにプラが柔らかいと思っていたのですが、大違いです。今までは柔らかくても粘りがあったのですが、今回の製品は柔らかいというよりはもろいと言ったほうがいいくらいの状況です。

細いパーツなどは、整形するためにヤスリやナイフをちょっと当てただけで折れてしまうことがありました。しかも折れた断面は中に穴が空いていたりするんです。これでは弱いはずです。やっぱりこれも内乱の影響なんでしょうか、プラモデルになるような良質なポリスチレンが手に入らないのかも知れませんね。

さて、これは大変なことになりました。非常に細かなパーツの多いミニアートの3号戦車B型です。その細かなパーツが破損しやすいとなると、作業は困難を極めるような気がします。大変なお正月休みになりそうです。

(全作品完成まで あと91)

 

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“ドイツ・3号戦車B型 Op.354 制作開始” への2件のフィードバック

  1. tomboy07 より:

    根生さん

    今晩は。
    大晦日まで頑張っておられますね。

    今年1年、楽しい記事有難う御座いました。
    また、モデルライターデビューおめでとうございます。
    新しい年の更なるご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。

  2. 根生 より:

    tomoboy07さん、あけましておめでとうございます。
    昨年もまたいろいろとお世話になりました。
    大晦日はほぼ1日余裕ができたのでプラモをゆっくりと作っていました。実はこの3号戦車も結構形になりました。順を追って制作記をアップしていきますね。
    今年もよろしくお願いします。

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