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8輪重装甲無線車Sd.kfz.263 その11 アフリカ迷彩と細部の塗り分け

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : AFVクラブ Post : 372-11

アフリカ迷彩と細部の塗り分け

大戦初期のドイツ軍の車輌はジャーマングレーで塗られていたので、北アフリカの砂漠では目立ってしまいました。そこで現地でサンド色に車体を塗ってカモフラージュするのですが、これが砂嵐でこすられてハゲハゲになってしまいます。そんなアフリカ独特のサンド塗装をします。またOVMなど細部の塗り分けもしました。

詳しくはつづきをどうぞ…

サンドを手塗り

アメリカーナのサンド色を手塗り

現地でやっつけ仕事で塗られた感を出すために筆塗りで塗って見ました。わざとムラムラです。わざとです(;^ω^)

塗料は剥がしやすくするために塗膜の弱いトールペイント用水性アクリル塗料のアメリカーナです。アメリカーナは発色が良いので、塗膜を薄くできるというメリットもあります。

使った色は ドライド・バジル・グリーン という色で、ご覧の通り、ほぼダークイエローと同じ色です。

塗料を剥がす

次に激しい気象でハゲハゲになった状態を再現します。アメリカーナは水性塗料ですが、一旦乾燥すると水では溶けません。そこで塗料を剥がすのに消毒用のアルコールを使います。

そのまま原液のアルコールを使うと、とろりと溶けすぎてしまうので、これを水割りにします。水の量を多くすると、ポロポロと剥がれるようにとれ、水の量が少ないと溶けてボケるように剥がれます。この性質を利用して、ボロボロ剥がしたり、溶かしたりして表情を付けていきました。

あっ、書き忘れましたが、剥がすのに使うのは綿棒と細かな凸凹は油絵用のカチカチの筆を使いました。

細部の塗り分け

細部の塗り分け

OVMなど細部の塗り分けをします。木の部分はアメリカーナのトラッド・ロー・シェンナ、金属部分はMr.メタルカラーのダークアイアンです。

写真ではネットに隠れて見えませんが、排気管は焼け鉄色です。

ハッチはフルオープン

今回アフリカ軍団ということでハッチはフルオープンにしてみました。真空管式の無線機は相当な高熱を発したでしょうから、休憩中は車内を冷やすためにハッチをフルオープンにしているという設定です。こうなると無線機が欲しくなります。

ただしエンジンはガランドウですから、開けるわけにはいきませんね。閉めたままです。でもよく見るとやはりフルに開けたルーバーから丸見えですけどね(;^ω^)

(全作品完成まで あと101)

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“8輪重装甲無線車Sd.kfz.263 その11 アフリカ迷彩と細部の塗り分け” への2件のフィードバック

  1. hiroz より:

    根生さんお久しぶりです。
    アメリカーナの使用による剥がれ表現お見事です。
    下地にケープなどの整髪料による剥がしでもなく
    アルコールの濃度調整で剥がすとのこと。
    日々の研鑽があればこそですね。

    私は今のところガンプラ中心で遊んでいますが塗装剥がしの
    表現に大変興味がありました。
    膨大な資料(プラモ日記)の中のほんの一部しか見ていないのですが今後の作品の参考にさせてください。
    それではまた^^/

    • 根生 より:

      hirozさん、こんにちは。お久しぶりです。
      まだ完璧にコントロールできているわけではないので、まだまだ研究の余地だらけですが、消毒用のアルコールと水の組み合わせは結構便利です。でも本当は今回はもう少しかすれた感じにしたかったのですが、最初にボロボロと剥がれてしまいました(;^ω^)

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