イギリス・M3グラント中戦車 Op.13 制作開始
2005年6月12日
Category : AFV イギリスTags : M3グラント
今回のお題はイギリス陸軍の『M3グラントMk1中戦車』です。またもタミヤのMMシリーズです。この戦車は負けが込んでいた大戦初期のイギリス軍が戦車不足を解消するためにアメリカから調達したものです。ですからアメリカ軍にも同じM3中戦車があり、こちらは『リー』と呼ばれています。
大戦初期にフランスで大敗し多くの戦車をヨーロッパに残して撤退したイギリス軍は、早急なる巻き返しのためにアメリカ合衆国から戦車を調達することにしました。そして採用されたのがこのM3グラントMk.1中戦車です。アメリカ軍のM3リー中戦車の砲塔を独自の大型のものに取替えアフリカ戦線に投入しました。
当時アフリカ戦線ではロンメル率いるドイツ・アフリカ軍団の前に壊滅寸前となったイギリス軍はエジプトのエル・アラメインまで下がりました。そして、そこで最後の大決戦を挑みます。イギリス軍は北アフリカ最後の希望をこのM3グラントと作品11で作った25ポンド砲に託し大反撃をします。25ポンド砲とともに戦ったこのM3グラントMk.1中戦車をエル・アラメイン仕様で作ってみたいと思います。
さて、このM3グラントですが妙な形をしています。大きな大砲(75mm砲)を車体に直接取り付けてあります。ただこの主砲は左右にあまり動かないため補助のためにちっちゃな砲塔に37mm砲をつけています。ただこのグラントの砲塔はちっちゃいと言っても、オリジナルのリーのものよりは大きくなっています。こんな突撃砲戦車の上に砲塔をつけたような形をしているためずいぶんと車高が高くなっています。アメリカ人のデザインのセンスってどうなってるんでしょうね。戦車は車高が高いと不利なのに・・・
こんなユニークな形をした戦車ですが、楽しみもあります。久しぶりの迷彩塗装なのです。本当はM3リーを先に作ろうかと思ったのですが、迷彩塗装をしたくてM3グラントを先にしました。ドイツ軍の迷彩塗装はスプレーで塗られていたのでエアブラシでボヤボヤっと境界を塗り分けたのですが、イギリス軍の迷彩塗装は境界がクッキリとしています。きちんとマスキングをしてエアブラシで塗ろうか、それともベースはエアブラシで塗って模様は筆塗りしようか、と悩んでいます。まぁ、迷彩塗装はもうしばらく後になりますから、まず始めましょう。
(全作品完成まで あと32)
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