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アメリカ・M3リーMk.1中戦車 Op.14 制作開始

Category : AFV アメリカ

Scale : 1/35 Maker : タミヤ Post : 14-1

グラント中戦車のオリジナル・バージョン

アメリカ・M3リーMk.1中戦車 1/35 タミヤ

アメリカ・M3リーMk.1中戦車 1/35 タミヤ

前回M3グラントを製作しましたが、このM3グラントは戦車不足のイギリス軍がその不足を早急に補うためにアメリカから調達したものでした。そして、このM3グラントの元となったオリジナルのM3がこのM3リーMkⅠ中戦車なのです。このM3戦車はソ連軍にも供与されたところから、さぞ優秀な戦車なのかな?と思ったのですがそうではないようです。

当時のアメリカの戦車は37mm砲を搭載したM2軽戦車でしたが、これではあまりに非力でドイツ軍の3号戦車、4号戦車には対抗できませんでした。そこで75mm砲を主砲に抱く戦車が必要になったのですが、そんなものをすぐに作れと言われても出来ません。そこで間に合わせで旋回砲塔は37mm砲のまま、車体に直接75mm砲をくっつけたM3中戦車を開発したのです。

さすがにやっつけ仕事だけあって、わずか8ヶ月で開発を完了したのは見事です。そして大量に作り、連合軍みんなで利用して急場をしのぎました。しかし、やはり向きをほんのチョットしか変えられない主砲ではドイツ軍に本格的に対抗することはできず、ドイツの主力がタイガー戦車のようなより強力な戦車になるにつれさっさと役目を終えました。

M3戦車が時間稼ぎをしてくれている間に開発したM4シャーマンはあこがれの75mm砲を旋回砲塔に持つ強力な(当社?比)戦車でした。優れた信頼性でもってアメリカ軍の主力となり5万台近くが投入され、その数でドイツ軍を圧倒しました。いくらタイガーが強力でも、複数台のシャーマンに襲われればいずれやられちゃいますよね。

さて、ヨーロッパ戦線で用済みとなったM3はその後アジアへ送られました。ドイツ軍の戦車に比べ依然小型で火力も非力な日本軍の戦車に対してはM3も十分な力を発揮しました。日本の陸軍はアメリカの二軍選手に負けたのですね。情けない!

前置きは長くなりましたが、そんなM3リー中戦車を今回は作ります。M3グラントとほとんど同じ車体のため作っていて飽きちゃわないか心配になりますが、それよりもこの2台のM3の違いを見てみたい好奇心が勝っています。前作の反省点を踏まえて作ってみることにします。さて、どうなることやら・・・

(全作品完成まで あと31)

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