アメリカ・M3リーMk.1中戦車 その2 足まわりの組み立て
2005年6月20日
Category : AFV アメリカTags : M3リー
前作M3グラントとほぼ同じ車両なのでやることはほとんど同じです。そこで、大きく異なる部分だけを取り上げてレポートしていきたいと思います。一番の大きな違いは旋回砲塔なのですが、車体下部ではサイドスカートの存在と前のフェンダーの形でしょう。
このM3中戦車は車体に大砲がついているため模型化するときに左のフェンダーはシャーシに、右のフェンダーの一部はボディに接着されています。そしてこのフェンダーとボディの合わせ目に実写では存在しない合わせ目があり、これが思いのほか目立ちます。よほどうまく組まないと隙間さえ開いてしまいます。そのため他の戦車の模型のように、ボディとシャーシを別々に作るわけにはいかず、早い段階で接着してしまわなければなりません。
グラントではサイドスカートがあるためにサイドスカートの接着の前に履帯をはめる必要があるのですが、そのために転輪のゴム部分などの塗装はサイドスカート接着の前にしなければなりません。そのためいろいろと組み立てや塗装の順序で工夫が必要でした。しかしリーではサイドスカートがなく、しかも動輪に被る前のフェンダーが小さくスカスカなので、履帯は後からはめることができます。これは作業を進める上でずいぶんと楽です。
履帯を垂れさせる
しかし、リーではその分履帯の全てが外から丸見えです。タミヤのゴムのようなプラスチックで出来た一体型の履帯を使う場合一番問題になるのが履帯上部のたるみの表現です。実際の履帯は鉄のかたまりですから、その重みで垂れ下がっているのですが、軽いプラスチックではふんわりと浮いてしまいます。サードパーティの連結式履帯を使えばそのあたりの問題は解決できるのでしょうが、ちょっとお値段が高いのと作るのが面倒なのと、そしてなによりもこの型の履帯が発売されていなければどうにもなりません。
以前ハノマーク兵員輸送車を作ったときは転輪に接着剤で強引に貼り付けたのですが、今回は上についているちっちゃな転輪(これって何て言うんでしょうか?)の間に垂れ下がっているので、この手は使えません。そこで車体に穴を開けてピアノ線を通し、これで無理やりに押さえつけると言う荒業に出ることにしました。よく見るとピアノ線が履帯の上に乗っかっているのですが、この際背に腹は代えられません。
履帯の力に負けないように1mmの太さのピアノ線を買ってきました。左右のシャーシの同じ場所(だいたいです)に穴を開けてシャーシを貫通させます。履帯の幅よりもちょっと短めに切って車体に通します。たいした手間ではないわりにうまくいきました。いい感じです。このブログを書いている時間のほうが長いくらいです。やってよかった(^^♪
ピアノ線はもう少し細くてもよかったような気がします。細けりゃ細いほど目立ちませんからね。
(全作品完成まで あと31)
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