ソビエト重戦車・KV-2ギガント Op.41 制作開始
2006年1月22日
Category : AFV ソビエト連邦Tags : KV-2
M3スチュアート軽戦車を12月の初めに作って以来戦車を作っていないので、今回は戦車でいくことにしました。しかもスチュアート以降はドイツ軍ばかりだったので、久々のソ連軍です。
もともと私のプラモはもらい物からスタートしたのですが、その時のもらったプラモがドイツ軍がかなりの割合でありました。いろいろと趣向を変えながら作ってきたので当然在庫はドイツ軍だらけになってしまいます。その結果、最近ではドイツ軍ばかりを作っている結果になってしまいました。私の現在の在庫はこちら。
さて、このKV-2ギガントなんですが、背の高さが4mもあるすさまじいものです。まさにギガント(巨人)ですよね。戦車は背が低い方が見つかりにくいし、弾も当たりにくいので有利なわけですが、どうしてこんな不細工(失礼)なデザインになってしまったのでしょうか。第二次世界大戦中で最もみっともない形の戦車じゃないでしょうか。
それはこの大きな主砲の152mm榴弾砲にあります。この大きな主砲と、さらに巨大な砲弾(あまりに巨大なため弾丸と薬莢が分離していた)のため砲塔内に4人の兵士を乗せる必要があったのです。そのため大きくなりすぎた砲塔は通常の戦車のように車体に半分埋め込まれた形にすることができず、車体の上に丸々乗っかる形になりました。そのため砲塔が上に大きく飛び出してしまったのです。
この巨大な砲塔を持った戦車がデビューしたのは1940年のフィンランド侵攻の時でした。第二次世界大戦はナチスドイツや日本、イタリアが侵略戦争を始めたのがきっかけのように言われますが、実際には連合国の中でもソ連はちゃっかりとポーランドやフィンランドそしてバルト三国などに侵略をしていたのです。しかも戦争が終わって60年もたつのに、その時侵略した領土(日本の北方領土)を返そうとしないのはソ連(現在のロシア)くらいなもんです。とんでもない国ですよね。
話は KV-2 に戻りますが、フィンランドを攻めた時にフィンランドの鉄壁の要塞をこの重戦車が打ち砕いたのです。しかし、要塞のような動かない相手にはよかったのでしょうが、あまりに大きな砲塔のため、地面が傾斜していたりすると自由に主砲を回転させることができなかったようです。それがあだになって、戦車戦では無残な結果しか残すことができませんでした。
しかしこの KV-2 の教訓を生かし、どうせ自由に回転しない砲塔ならそんなもの取ってしまえとばかりに、砲塔の無い SU-152重突撃砲が作られました。こちらは同じ152mm榴弾砲を搭載しながらも、低いシルエットと軽量(比較的ですが)を実現し、華々しく活躍したそうです。
なかなか面白い歴史を持つ個性的な戦車ですね。ソ連の戦車はあまり複雑な形をしていないので、チャッチャと組み立てられそうです。特にエッチングパーツなんかのディテールアップも考えていません。前作の88mm砲があまりにも部品点数が多かったので、今回はあっさりと行きたいと思っています。
(全作品完成まで あと13)
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