ソビエト重戦車・KV-2ギガント その2 フェンダーのディテールアップ
2006年1月23日
Category : AFV ソビエト連邦Tags : KV-2
さあ、いよいよ製作開始です。プラモを台所洗剤で洗って乾かしている間、しげしげと箱絵を見つめていたらあることに気が付きました。フェンダーの上の三角形のステーに穴があいているのです。キットのステーには穴が開いていません。こんな目立つところを省略されたのではたまりません。たしかに一体の金型ではここを抜くことは不可能でしょう。でもステーくらい別パーツにしてもいいと思うんですけど。
てなわけで、早速工作をすることにしました。よく考えてからすればいいのに、とにかく削り取っちゃえとばかりにステーをデザインナイフで切り取ってしまいました。しかしキレイに切り取るためにはステーだけを取るだけでは不可能です。ステーを留めているリベットも一緒に削り取ります。あ~あ、えらいこと始めちゃった。
まずステーは0.3mmのプラ板から細長い直角三角形を切り出して作ります。タミヤのプラ板は柔らかくて切り易いのでスカスカといけます。サイズは直角をはさむ辺の長さが4mmと19mmです。キットを測って調べました。
次に中に三角形をくり抜くのですが、最初は何度も失敗しました。しかし人間は成長するもので、次第に上手く切り抜けるようになっていきました。プラ板は0.3mmと薄いような気がしますが、35倍すれば1cmを超えます。まぁ、こんなもんじゃないでしょうか。
ステーが付いたら次はリベットの復活です。どう作ったものかと考えたのですが、大きさが0.5mmのシャープペンシルの芯ほどしかありません。そこで伸ばしランナーを小さく刻んで使うことにしました。
最初はこのキットのランナーを使ったのですが、切った小さなパーツと車体が同じ色のため、私の眼ではどうにもリベットの向きすら把握できません。そこで今度はゴミ袋の中に残っているドラゴンの88mm砲のランナーを使いました。こちらはライトグレーなのでよく見えます。これでなんとかなりそうです。
次にどうやってこの小さなリベットを所定の場所まで運ぶかです。ピンセットでつかもうにもあまりにも小さすぎて手に負えません。しかし、意外と簡単な方法で解決できました。あまりに小さいので静電気でデザインナイフの刃先にくっつくのです。ナイフで切り出すときに飛ばさないように慎重に切ったはずなのにリベットが見当たらないのです。良く見たら刃先にくっついていました。そこで、そのままフェンダーの上に持っていき、接着剤でくっつけちゃいました。
このキットはやっつけ仕事で行こうかと思っていたのですが、いきなり追加工作を初めてしまいました。しかしモデラーの性か、ディテールアップされたフェンダーを見ているとだんだんと欲がでてきます。そうなると裏面になんのモールドもない軟質プラの履帯が気になりだします。T-34とかの軟質プラの履帯は裏面もちゃんとモールドがされているのですが、この KV-2 用のは裏面がツルツルです。どうして?タミヤさん。
そのままふらふらとモデルカステンのホームページへ行き。気が付いたら可動式履帯を注文していました。あ~やっちゃいました。送料コミで4000円ちょっとの出費です。定価1000円のもらい物キットに過大な投資をしてしまいました。
(全作品完成まで あと13)
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