ソビエト重戦車・KV-2ギガント その4 砲塔の組立て
2006年1月26日
Category : AFV ソビエト連邦Tags : KV-2
砲塔の組立てと鋳造肌の再現
部品の点数が少ないのでどんどん進みます。砲塔の組み立てです。この砲塔にはソ連の戦車らしく鋳造によってできるテクスチャが表現されているのですが、残念ながら砲塔前面はツルツルです。これは本当にツルツルなんじゃなくって、タミヤのキットの砲塔が左右2枚あわせに分割されているために、砲塔側面にはテクスチャがつけられても、90度回り込んだ前面にはインジェクションキットの宿命でテクスチャがつけられません。最近はやりのスライド金型を使えばできるんでしょうが、この昔のキットではそこまでは望めません。
そこで自分で鋳造模様をつけることにしました。鋳造模様をつけるにはいろいろなやり方があって、
- 溶きパテを練りつける
- 接着剤で表面と溶かして荒らす
- ハンドリューターでゴリゴリと削る
くらいが一般的です。今回は失敗してもなんとか戻せそうな1番でやってみることにしました。
溶きパテは人形の溝埋めに使ったときよりも濃い目にしました。チューブから出したラッカーパテをほんのちょっぴりのラッカー溶剤で薄めてみました。これを硬いゴジゴジの筆につけて、ぽんぽんとたたくようにつけていきます。そのとき一度にあまり多く盛らないようにします。一度にたくさん盛ると、流れて平らになってしまいます。これはパテを濃くしても同じです。それよりは少し溶いたパテをなんども重ねながら盛り付けていくほうがいいようです。
パテが十分に乾いたら(これを待つために昨日は更新できませんでした)、600番の紙やすりで表面を平らにします。もちろんツルツルにしちゃだめですよ。ちゃんとでこぼこが半分くらい残るようにです。すると鋳造したみたいなテクスチャが出来上がります。わりと簡単にいきました。
気をよくして次は溶接跡をつけることにします。こんどはリューターに荒目の丸いヤスリをつけて、わざと押し付けないようにムラムラになるように傷をつけていきます。しかし、ヤスリがそれでも細かすぎるのか思うようにつきません、今回はこれで良しとして、次回までにラウンドバードリルというもっと荒い刃先を買ってこようと思っています。
組立て完了
本体の完成です。堂々たる迫力のKV-2が出来上がりました。車体の上のワイヤーはその辺にあった電気のコードを剥いて作りました。まだこんな色をしていますが、メタルプライマーを塗って塗装するときっとそれらしくなると思います。また起動輪の色が違うのは、モデルカステンの可動式履帯に入ってきた起動輪に交換したためです。こちらのほうが、歯が薄くしかも裏側の見えにくい側までリベットなどがモールドされており、精密感がばっちりです。
(全作品完成まで あと13)
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