ソビエト重戦車・KV-1’sエクラナミ その6 完成!!
2006年9月6日
Category : 完成 AFV ソビエト連邦Tags : KV-1
仕上げ
先週の木曜日から初めて、ほぼ毎日更新で1週間で完成にごきつけました。やっぱりソ連の戦車は楽ちんですね。ドラゴンのプレミアムキットのヘビーな素組みの後はこれに限りますね。
2000円程度の低価格キットにもかかわらず牽引ワイヤーは銅製の物が入っています。太さの割に非常に柔らかく扱いやすかったです。これにメタルプライマーを塗り、その上からクレオスのメタルカラーのアイアンを塗ってブラシでこすって金属光沢をだします。ぴかぴかの新品の牽引ワイヤーができたらこれにさび色のパステルをエナメル溶剤で溶いて塗りつけたらできあがりです。
ウエザリングの最後の仕上げはパステルワークです。ロシアン・アースのピグメントやさび色に調整したパステルを所々にこすりつけていきます。ロシアン・アースのピグメントは溶剤で溶いて泥にしてこすりつけたりもしました。
そして最後にセピア色のパステルの粉を入り隅や陰になるところにごしごしとこすりつけます。また、溶断の痕にもこすりつけます。車体の表面がすすけてきて、分厚い鋼板の重厚さが出てくるような・・・こないような・・・
まぁ、いずれにしても一生懸命つけた、溶断の痕や溶接の痕、そして鋳造肌のテクスチャがより強調されてはっきりしてくることは確かです。
今回チッピングに コピック・モデラー というプラモ専用のサインペンを使ってみました。最近ネットでこのコピックという名前をちらほらと見かけていたのですが、その正体がよくわかりませんでした。行きつけの模型屋さんのモケモケさんに WarmGlay と Black の2色があったので早速購入してみました。まさかプラモ専用のサインペンがあるとは夢にも思いませんでした。
このコピックモデラーは太さが0.2mmと極細で、細かな点の集合のチッピングを描くには非常に便利です。でもあまりに点が細かすぎて、少々時間がかかりますね。それでも筆で塗るときは塗料皿の塗料がすぐに乾いてしまうので、何度も濃さを調整するのですが、その手間がいらない分だけ楽ちんです。筆塗りとうまく使い分けるといいかもしれませんね。
完成!!
これにて ソビエト重戦車・KV-1’sエクラナミ 1/35 トランペッター の完成です。値段に引かれて買ってしまったキットですが、内容はしっかりしています。エンジンデッキの網の下のルーバーのように省略してもかまわない部分まできちんと作られているのには驚きました。これはもう金網に置き換えないと開発者に失礼ですね。ここまでやるのなら金網のモールドされていない枠だけのパーツをつけてくれるともっとうれしかったのですけどね。
その他にもヘッドライトのレンズとか中の電球は組み上がってからも非常にリアルです。その代わりちらりとしか見えないペリスコープなんかは車体と一緒にモールドされています。とはいえペリスコープはこれで十分です。実際完成してみると、クリアパーツを使って車内につきだしている部分まで作られている他社のペリスコープと比べても全然遜色ありません。というかホントに見えないんですよね。
見えないところは省略し、見えるところはちゃんと作られています。フェンダーの裏側の補強用の桟なんかもちらりと見えるんですよね。そんなところがうれしいキットでした。もともとあっさりしたソ連の戦車です。ほとんど素組みでも見応えのあるプラモに完成します。トランペッターにはこれからも低価格路線でがんばってもらいたいですね。
(全作品完成まで あと9)
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