ドイツ・対戦車自走砲マーダー2 Op.63 制作開始
2006年9月13日
Category : AFV ドイツTags : 2号戦車7.5cmPak40/Stuk40マーダー2
第二次世界大戦勃発時のドイツ陸軍の主力戦車の2号戦車。本来は訓練用だったのですが、いきなり戦争が始まったため本来の主力戦車の3号、4号戦車が間に合わず、初期の電撃作戦の立役者となったのです。しかし主砲の20mm機関砲はいかにも非力で、まもなく主役の座から下がるのですが、そのまま捨てるのも惜しいので大きな大砲を積んだ自走砲に改造されました。
この2号戦車に以前作った7.5cm対戦車砲Pak40を乗せたのが今回のお題のマーダー2です。2はローマ数字でIIと表現する方が正しいのでしょうが、ローマ数字はネットでは御法度なので2とします。7.5cm対戦車砲Pak40はかなり強力な砲なのですが、20mm機関砲に比べれば相当な大きさになります。当然回転砲塔に収まるはずもありません。そこでオープントップの自走砲となるのです。
このマーダー2、自走砲ということで少々複雑な身の上なのです。自走砲というのは戦車ではなく、自分で走れる大砲なのです。つまり2号戦車にPak40を搭載したということではなく、Pak40が自分で走れるように2号戦車の足回りを取り付けたという扱いになるのです。従って搭乗員は皆さん戦車兵ではなく砲兵ということになります。
砲兵だろうが戦車兵だろうがどっちでも良さそうですが、縦割り社会のお役人の世界ではそうは行きません。こういうことはキッチリとしておかねばならないのです。またフィギュアを作るときもドイツ兵は兵科カラーと呼ばれる色で所属を区別されるのですが、戦車兵ならばピンク、砲兵ならば赤という具合に違うのです。ちなみに突撃砲も砲兵部隊の所属らしいのです。このあたりが駆逐戦車とは違うのですね。
今回作るのはドラゴンの新製品のマーダー2です。プレミアムキットということではないのですが、アルミ砲身やらエッチングパーツやらの金属パーツなどがいっぱい付いてきます。
オープントップの車両ということで、インテリアが付いてきます。そのため小さな車体のわりにパーツ数が多く、なんと700個もあります。ちなみにちょいと前に作ったヤクトティガーは長さにしてマジで2倍ほどあるにも関わらずパーツ数は644個です。決してこれは少なくありませんよ。だってヤクトティガーよりちょい小さいだけのKV-1’sエクラナミでは236個でしたから。
この大変なパーツ数を2号戦車ベースのちっちゃな車体に押し込むのかと思うとちょいと腰が引けてしまいそうですが、前作のKV-1’sエクラナミで楽をしたので、今回は根性を出そうかと思っています。
久しぶりの片手に乗りそうな車両の制作です。ものすごく良くできたキットなのですが、またしても残念ながらフィギュアが付いてきていません。本当は弾を込めているような戦闘中のフィギュアが欲しいのですけどね。仕方がないので適当な自走砲兵のキットをあてがうことにします。(というかもう買ってあるんですけどね)
(全作品完成まで あと8)
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