ドイツ・1号戦車A初期型 Op.70 制作開始
2006年11月21日
大きな大きなエレファント重駆逐戦車の次は小さな小さな1号戦車です。それも特に小さなA型です。
第1次世界大戦で敗戦国となったドイツは兵器の保有や開発を大幅に制限ていました。しかし農機具(トラクター)のふりをして極秘裏に戦車が開発されていました。それがこの1号戦車とそれに続くより大型の2号戦車だったのです。
1号戦車はペラペラの装甲で、しかも砲塔には大砲を持たず機関銃を装備しただけのとても戦車とは呼べないような代物だったのですが、急速に拡大する戦線を維持するために前線に投入されました。
今回はそんな乗用車ほどのサイズしかないミニ戦車をドラゴンのスマートキットで作ります。少ないパーツ構成で高いディテールの再現性を目指したドラゴンの新シリーズで、この1号戦車が2作目となります。
なるほど箱を開けると、拍子抜けするほど少ないパーツ数です。これまでドラゴンの蓋が閉まらないくらいのてんこ盛りパーツを見てきているだけに、ある意味感動的です。これでも最小限のエッチングパーツやマジックトラック、豊富な透明パーツを含んでおり、ちょっと期待をさせそうなキットです。
足まわりの組立て
さっそく制作にかかります。お約束通り足回りからです。マジックトラックを採用するため履帯と転輪を接着してセットで取り外せるようにする、通称ロコ組みという組み方をしてみます。といっても各転輪はサスペンションに貼り付けてあり、サスペンションごと車体から外せるようになっています。
隣に並べてあるのが直近に作ったエレファント重駆逐戦車です。このサイズを比べてみてください。とても同じスケールの戦車には見えません。まるで1/72のミニスケールの様です。おそらく1/72のエレファントの方が大きいような気がします。
いったいこの小さな車体に何人の兵士が乗ったのかと疑問に思ってネットで調べてみました。なんと二人乗りです。そりゃそうでしょうね、砲塔はとても人が入れるほどのサイズはありませんし、車内は操縦手と車長が二人横に並んで座る程度のスペースしかないように見えます。大砲がありませんから砲手や装填手は要りませんし、通信士は車長が兼ねていたんでしょうね。
このちっちゃな戦車をジャーマングレーの上にダークイエローを重ね塗りしたアフリカ戦線仕様で作ろうと思います。一気にいっちゃいましょう。
(全作品完成まで あと15)
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