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ソビエト戦車・T-34/85 1944年型 Op.77 制作開始

Category : AFV ソビエト連邦

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 77-1

ソビエト・T-34/85 1944年型 1/35 ドラゴン

ソビエト・T-34/85 1944年型 1/35 ドラゴン

第2次世界大戦中一番の傑作戦車は?と訊かれれば私は迷わずT34と答えます。同等の戦闘力を持ったドイツ戦車の1/3のパーツで構成されたシンプルな戦車は良く動き、良く戦いました。しかし開戦当時は強力と言われた76mm砲も次第に力不足となり、大戦末期の1944年にはより大型の85mm砲が搭載されました。その結果砲塔が若干大きくなり、そのためT34の特徴のスマートなシルエットがチョイとばかり頭でっかちでかっこ悪くなってしまいました。

とはいえそのシンプルさは模型にもキッチリと受け継がれ、ドイツ戦車に比較して短時間で作ることができます。そのため私は細々としたドイツ戦車に疲れたらソ連の戦車を作ることにしています。

今回のお題はドラゴンのT34/85です。T34/76を4輛も作っていますから、次は85と決めていたので、ドラゴンからプレミアムエディションが発売になるやすぐに飛びついてしまいました。実車のT34にならってキットもシンプルで総部品点数は510と、ティガー戦車の半分以下です。これで同じ価格ですからね・・・ブツブツ

ベッドスプリング装甲

T-34/85のエンジンデッキのルーバーのパーツ

T-34/85のエンジンデッキのルーバーのパーツ

追い詰められたドイツ軍は市民(子どもや老人)を組織し、都市部でゲリラ戦を展開しはじめました。強力なソ連軍戦車に対して、パンツァーファウストと呼ばれる携帯型のロケット弾を打ち込んだのです。隠れるところの多い都市部では、敵の戦車に容易に近づくことができるため、このパンツァーファウストは大変有効な武器となりました。

このパンツァーファウストを防ぐためには強力な装甲板は必要ありません。徹甲弾のような勢いがありませんから、簡単なネットで防ぐことができたのです。そのため、ドイツ中心の都市部に侵攻したソ連軍の戦車にはベッドスプリング装甲と呼ばれる金網が装着されました。まさか本当にベッドのスプリングを使ったわけじゃないと思いますが、そのものズバリのネーミングですよね。

T34/85といえばベルリン戦。ベルリン戦と言えば、ベッドスプリング装甲です。これを付けて怒濤のようにベルリン市内を蹂躙したソ連軍戦車を再現します。ということで、さらに今回はアフターパーツとしてアベールのベッドスプリング装甲を購入しました。ところが、最近になってドラゴンからベッドスプリング装甲が同梱されたキットが発売になりました。悔しいのなんのって・・・

しかもこの新製品には私の購入したキットには入っていない、エンジンの上のルーバーがちゃんとエッチングパーツで入っているのです。だいたいエンジンカバーの上の網をプラからエッチングのネットに変えるのなら、その下が丸見えになることくらい最初からわかっているのにね。このルーバーは必須ですよ。

仕方がないので、ドラゴンのホームページから拝借した画像を元に何とか自作しようと考えています。

転輪

T-34/85 1944年型 転輪の整形

T-34/85 1944年型 転輪の整形

最初はお約束通り足回りの工作からです。4号戦車の小さな転輪を作った後ではT34の転輪はものすごく大きく見えます。

転輪には2重に丸い穴が並んでいますが、金型が古いのかそのどちらもバリがいっぱいです。外の大きな穴は丸いヤスリで削りましたが、内側の小さな穴は0.8mmのドリルで穴を開け直しました。

二つ並んでいるのは処理前と処理後です。左の転輪の内側の穴は大きさがまちまちで、しかも一箇所はまったく開いていません。ここは位置決めのためのダボがあってこれで埋まってしまているのです。これもドリルで開口しておきました。やってから思ったのですが、まさか本当に一箇所埋まってるって事はないですよね?・・・・

足まわりの組立て

T-34/85 1944年型 足まわりの組立て

T-34/85 1944年型 足まわりの組立て

転輪の数も少なく、サスペンションの機構もシンプルそのものですから、車体の下部はあっという間に組み上がりました。工作の時間の大半はパーティングライン消しに費やされます。机の上は粉だらけですね。

(全作品完成まで あと11)

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