ドイツ・5号戦車 パンターD型 Op.80
2007年2月19日
パンター戦車は私が一番好きなドイツ戦車です。T-34をパクッて設計された傾斜装甲のスマートな車体がカッコいいですよね。とは言え、パンターは通称で本当は5号戦車といいます。つまり4号戦車の次のバージョンということになります。
6号戦車はあの有名な ティガー戦車なのですが、このティガー1型はパンターとは違って旧態依然としたそれまでのドイツ戦車の発展型の形です。サイズこそ5号戦車パンターより大きいものの、設計思想は明らかに古いのです。この6号戦車の改良型のティガー2はおなじみキングタイガーなのですが、これこそまさにパンターのスケールアップ版のスタイルをしています。実はそんなわけで私はティガー1型より2型の方が好きだったりします。
さてどうも変に思っていたら、案の定、5号戦車パンターのデビューは6号戦車ティガーよりも遅く、ここで番号の逆転が起きています。さらに不思議なことにパンターの一番最初の量産型はこのD型で、その後A型、G型、F型と続くのです。開発に取りかかった順番でこんな型番が付いて、量産に移った順にデビューしているのでこんなめちゃくちゃな順番になったそうです。
今回はそんなパンター中戦車の一番初期の型であるD型をドラゴンのプレミアムエディションで作ります。デビューは1942年の終わり頃、車体の色がジャーマングレーからダークイエローに変更されたり、エルアラメインで負けて北アフリカからいよいよ引き揚げるころです。ツィンメリットコーティングは1943年秋から翌44年の秋までなので、D型はツルツルです。
そんなわけで、今回はコーティング無し、3色迷彩で行きます。例によってエッチングパーツやらアルミ砲身やらと金属パーツ満載で、しかも今度のマジックトラックはガイドホーンの穴がちゃんと抜けています。ほとんど追加工作は必要ないとは言うものの、キットのまま作るだけでも骨が折れそうです。がんばって行きましょう。
足まわりの組立て
最初はお約束通り足回りの制作からです。ほとんど同じ形に見えるトーションバーサスペンションですが、3種類あります。これを間違えないように入れなければなりません。穴のサイズが異なるため間違えたら堅くて入らないかブカブカになるので間違えることはないのですが、注意が必要です。
サスペンションの差し込み口は6角形をしているので、決まった角度でキッチリととまります。ただ多少の遊びがあるため全部接着したら定規をあててまっすぐに直しておきました。これをしないと転輪が凸凹に並んでしまいますからね。
転輪はロコ組み(履帯の塗装のために、履帯と転輪をセットで取り外し可能に組み立てる)をするために接着してありません。特に一番外側の転輪はその内側の転輪の塗装をしやすくするために履帯に接着しないつもりです。すべてピットマルチで仮止めしてあります。
(全作品完成まで あと10)
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