Sd.kfz.251/20 ウーフー Op.85 制作開始
2007年3月29日
Category : AFV ドイツTags : Sd.kfz.251
特殊車両(Sd.kfz.)番号251番の装甲ハーフトラックは、よほど使い勝手が良かったのか、さまざまなバリエーションが作られています。Pak40対戦車砲を搭載したモデルとか、ロケットランチャーを両脇に付けたモデルとか、相当な種類がキットになっています。今回はそんな251のバリエーションモデルの中で251/20と言う型番の付いた、赤外線探照灯付きの車両を作ります。通称はウーフー(フクロウ)と言います。
第二次大戦も中盤を過ぎると制空権が連合軍に移ります。そんな中、陸上では無敵のドイツ戦車部隊もヤーボ(戦闘爆撃機)の脅威にさらされ、甚大な被害を受けるようになり、夜間の作戦行動の必要性が出てきました。そこで赤外線暗視装置は戦前から研究がされていたのですが、ここへきてついに実用化されます。
開発された赤外線暗視装置は新兵器としてパンター中戦車に搭載されます。しかし戦車搭載タイプの赤外線探照灯は500m先までした照らすことができません。これではパンターの長砲身75mm砲が泣くってものです。そこで暗視装置付きパンター戦車部隊に同行する、巨大な赤外線探照灯を装備した車両が開発されました。それがこの Sd.kfz.251/20ウーフーだったのです。
ウーフーの探照灯は対航空機用の探照灯を改造して作られ、なんと1500m先まで照射することができました。5輌のパンター戦車隊に同行し、無線で連携をとりながら、夜間に連合軍に暗闇から襲いかかったのです。
そんなウーフーが1/35のプラモキットとしてAFVクラブから発売になりました。高価なレジンパーツなどを使って改造するしか作ることのできなかった車両の登場です。ドラゴン、トライスターの香港勢に対して、AFVクラブは台湾のメーカーです。わたしにとってはAFVクラブは初のメーカーになるので、楽しみでもあり、心配でもあります。
シャーシと足まわりの組立て
昨日は時間があったので、夕食後3時間ほど作業をしました。新しいキットにもかかわらずバリがみられます。パーツの合いは悪くないのですが、整形には多少時間がかかります。それでもほとんど見えなくなるにもかかわらず、サスペンションは良くできています。定規を当てながら各転輪が一直線に並ぶように注意して組み立てました。
一番後ろの転輪の軸受けのパーツが、このパーツ側も車体側も両方が凸になっていてそのままでは接着できません。説明書のイラストでは軸受け側が凹になっているので、自分で軸受けパーツを削って凹に作り替えて接着しました。AFVクラブの人って一度作ってみないのでしょうかね?こんなミスをそのままにしておくなんて・・・
(全作品完成まで あと9)
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