陸上自衛隊・90式戦車 その8 完成!!
2007年5月2日
Category : 完成 AFV フィギュア 日本Tags : 90式戦車
フィギュアの塗装
完成を目前にして後ろ髪を引かれながらキャンプに行ってきました。山の空気はおいしくて、度重なるトラブルと闘いながら(これがまた楽しい)、すっかりプラモのことは頭から吹っ飛んでいました。
復帰して最初にフィギュアを仕上げました。迷彩服はデカールを貼ってあったので、これに墨入れです。もともと新撰組のデカールは若干明度が高く、さらに緑が強く(赤系が弱く)発色しています。これはおそらく焦げ茶色でウオッシングをしてシャドウを入れたときにちょうど良い色合いになるように調整してあるのではないでしょうか。いやきっとそうに違いない!キッパリ!!
てなわけで、焦げ茶色でウオッシングをしました。一番シャドウの強い部分は黒で墨入れです。
お次はフィギュアのディテールアップを少々。まずはお約束のヘッドセットのケーブルです。これを細い銅線で作りました。ゴーグルは0.8mmのドリルで穴を開け、リューターに付けた細いヤスリで枠だけ残して削ります。ヘルメットに貼り付けたらレンズの部分に透明のボンドを流し込んで固まるのを待ちます。ボンドが固まったらここにX19スモークを塗装しました。ゴーグルのバンドはいつものマスキングテープです。
仕上げ
さて、いよいよ仕上げです。車体はパステルをパタパタとはたくのみです。履帯を中心に土色のピグメント。車体は入り隅を中心にセピアのパステルです。
今回はチッピングはまったくしませんでした。90式戦車は完成から17年、比較的新しい車輌でさえ10年選手です。おそらく塗装はすすけてきているのでしょうが、それでも戦闘経験がないのであまりチッピングは似合わないと考えたからです。それなりに訓練とかで林や藪を走りますからキズも付くのでしょうが、あまり強く付けると自衛隊らしくないですよね。(って勝手に思いこんでいる)
完成!!
はい、これで陸上自衛隊90式戦車が完成です。最後の方で集中力を欠いていたのでなんだかウザウザッと終わってしまいました。
作った感想としては、さすがにタミヤかなってとこですね。細部まで良くできているのにとても作りやすく、パーツの合いは最高です。特に車体の上下は接着剤なしでもぴったりと収まります。とりあえず壊れるといけないので、軽く接着してあるのですが、この行程を最後にできるというだけでも塗装のし易さは比較になりません。
車体の前後に付いているゴムの泥よけもすばらしい質感です。本当にゴムでできているように見えませんか?裏側をデザインナイフで削って薄々攻撃してあるだけで、そのままです。一度、これを本物のゴム板に換えてみようかとも思いましたが、しなくて良かったと思っています。クレオスのタイヤブラックで塗装するだけで本当のゴムに見えてしまうほどのできです。タミヤ恐るべし。(ちょっと言い過ぎかな?)
フィギュアのできもすばらしく、車体に隠れて見えない腰から下は一体成型ですが(これで十分)、顔はちゃんと日本人してますし、頭に一緒にモールドされているヘッドセットも良いできですよね。車長さんの精悍な顔つきが頼もしくもあります。
最近タミヤのキットも良く作っているのですが、ドラゴンのような派手さはないものの、そのクオリティの高さはすばらしいの一言に尽きます。高度なスキルを要求されることもなく、高い完成度の模型をくみ上げることができるキットはメーカーの技術力と研究のたまものです。これからの時代を担う子供たちにもプラモ(特にスケールモデル)の楽しさを知ってもらうためにもタミヤにはがんばってもらいたいですね。
今回はさらにお手軽モデリングを考えて、エッチングパーツなどはタミヤ純正のみを使いました。その他はコピー用紙と若干のプラ板、そして真鍮線に銅線を使ったローコスト・ディテールアップで仕上げました。素材がすばらしいので、そんなお手軽ディテールアップでも十分見応えのある模型になったのではないでしょうか。プラモ制作にふんだんに資金を投入できない子供たちでもプラモ作りをしたいと思うような環境作りも必要ですよね。スーパーディテールアップやニコイチ制作もそれはそれでおもしろいのですが、若手育成のためにも貧乏モデリングももっと雑誌とかで特集が組まれればと思います。
(全作品完成まで あと11)
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