ドイツ・対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 Op.90 制作開始
2007年5月14日
Category : AFV ドイツTags : 2cmFlak38Sd.kfz.251
2cm対空機関砲Flak38を完成させたばかりで、またしてもFlak38対空砲絡みの車輌です。前作はトライスターだったのですが、今回はドラゴン(サイバーホビー扱い)です。251ハーフトラックに2cm対空砲を乗せた、ヘルマンゲーリング師団の車輌です。空軍の地上部隊です。
この車輌、ほんの少し前にAFVクラブからも発売になっています。そしてドラゴンがいつもの調子で、いやがらせのようにぶつけて来たのです。AFVクラブのキットは決定版と言われるAFVクラブの251に、またまた決定版と言われるトライスターのFlak38を組み合わせたコラボレーションモデルで、まさにメーカー純正の夢のニコイチキットです。
でもなぜ私があえてドラゴンを選んだかというと、
理由1. AFVクラブの251は最近作ったことがある。(UHU)
理由2. トライスターのFlak38は最近作ったことがある。(ほんの数日前です)
そして一番大きな理由は、ドラゴンはニコイチではなく、1つのキットとして開発されているため、自分でパーツにのこぎりを入れたりする必要がないということです。そのあたりはドラゴンもキットの中に、小冊子を入れて強調しています。
Flak38は複雑なリンク機構で砲身と照準器が常に同じ方向を向くようになっているのですが(って大砲はどれでもそうですよね)、これをプラモで再現するのは非常に困難です。普通は完全に無視されていて、砲身を動かしても照準器はおろか、それを動かすためのリンク機構のロッドも動きません。1/35ではいたしかたないことと思います。
タミヤの古いFlak38は照準器は45度の角度で上を向いたままでした。しかしトライスターはこれを実機同様のリンク機構を再現することで、すべての角度に対応可能にしたのです。これこそ、このキットが決定版と言われるゆえんかと思います。
しかしトライスターのFlak38はその複雑な機構故に、組み立てが少々困難です。そこでドラゴンは角度を0度(水平)、20度、40度、60度の4つのパターン分のパーツを用意し、選択することで4種類の角度を表現できるようにしています。これはなかなか興味深いアプローチかと思います。トライスターも最終的には接着剤で固定しないとばらばらになってしまいますから、ドラゴンのこの方式はそれほどデメリットでは無いのではないでしょうか。
一方Sd.kfz.251ですが、こちらも相当に力が入っています。機動輪のゴム(251は機動輪にもゴムが付いています)が新品とすり減ったものの2種類付属するだけでなく、左右の機動輪で異なるすり減り方をすることまで再現可能です。そんなところだれも気がつきませんよね。
椅子の背もたれのスプリングがエッチングパーツだったり、いつもポキポキ折ってしまう車幅指示ポールが真鍮製だったりと、なかなかの内容です。
組み立て可動式履帯
今回一番驚いたのは履帯です。知らなかったのは私だけなのかもしれないのですが、ドラゴンの251シリーズの履帯は可動式なのです。説明書にもそんなことは一言も書かれていないのですが、ちゃんと作ればみごとにチャラチャラと可動します。
モデルカステンから251用の組み立て履帯が発売になっていて、以前作ったことがあるのですが、こちらも可動するにも関わらず、可動式履帯のシリーズ(SKシリーズ)ではなく、連結キャタピラのKシリーズに含まれています。ドラゴンの組み立て式履帯はこのKシリーズの履帯とまったく同じ構造をしているのです。
パーツをつらつらと眺めていたら、その事実に気がつき、試しにいくつか連結してみました。するとみごとに可動するじゃありませんか。こうなれば機動輪を可動式に作れば履帯は塗装後にはめることができます。しかも自然な弛みも夢じゃありません。
モデルカステンのK-19(Sd.kfz.251用)が2500円することを思うと、なんというお買い得!ということになります。ドラゴンのおかげでモデルカステンは商売あがったりですよね。それでアーマーモデリングでもこの事実に触れていないのでしょうかね?と疑いすぎ
それにしても AFVクラブ、トライスター連合へのいやがらせ(じゃないってば)の域を超えた、すばらしいキットであることは確かです。履帯の組み立てはしばらく横へ置いといて、説明書通りに始めていきたいと思います。
(全作品完成まで あと11)
関連するコンテンツ
作品No.90の記事一覧
- ドイツ・対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 Op.90 制作開始 (2007年5月14日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その2 足まわりとシャーシの組立て (2007年5月15日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その3 車体の組立て (2007年5月16日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その4 運転席の塗装 (2007年5月17日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その5 戦闘室の組立て (2007年5月19日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その6 一気に組立て完了 (2007年5月20日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その7 塗装 (2007年5月21日)
- 対空自走砲 Sd.kfz.251/17C型 その8 車輪の塗装と車体下部の汚し (2007年5月22日)
- 対空自走砲Sd.kfz.251/17C型 その9 汚しと履帯 (2007年5月23日)
- ドイツ・対空自走砲Sd.kfz.251/17C型 その10 完成!! (2007年5月24日)
コメントを残す