零式艦上戦闘機21型 Op.92 を作り終えて
2007年6月14日
Category : 日記
究極の零戦キット
こんな記事を書くのは初めてなのですが、少し思うところがあってアップします。このタミヤの零戦21型のキットは究極の零戦といわれるだけあって、非常にすばらしいできのキットでした。究極の零戦と言うよりは究極のプラモキットだったかもしれません。なにしろパーツの合いがすばらしく良く、エアブラシで吹いた薄い塗膜ですら、はがさないとパーツが合わなくなるほどの精度です。
つまり、細心の注意を払い、セオリー通りにパーツの整形仮組を行えば、なんの修正もなくきっちりと組み上がるはずのキットなのです。
私はいままでわりとおおざっぱに作ってきたので、制作のスピードは速いのですが、仕上がりもそれなりでした。そして大してそのことも気になりませんでした。このブログを見ている人にはヤレヤレ・・って思っている人もいたかもしれませんね。
今回のキットはそれは気持ちよく組み上がっていったのですが、唯一油断したのが一番大きな主翼と胴体の接着でした。コクピットが干渉しているのか、どうしても段差ができてしまうのです。仮組をちゃんとしていなかったためコクピットはもはや外せません。修正しようにも自由がきかなくなってしまっていたのです。それでも、作っている最中はそれほど気にせずに先に進んだのですが、こうして完成してみるとなんともへんな心のしこりが残ってしまいました。
模型力と基本
私は一度作ったキットを再度挑戦しようとは思いません。最初に作ったときと同じモチベーションを持ち続けられるか自信がないからです。言ってみればどのキットも一期一会なのです。
奇しくも、昨日発売のアーマーモデリングの今月号で土井スーパーバイザーが書いたコラムに『模型力』というのがありました。趣味は楽しければと書かれてはいたのですが、やはり上手になりたいと思うのも人の感情です。そういう目でみると、自分で言うのもなんですが、最初の一年は模型力もずいぶんと付いたと思うのですが、この零戦に関しては大して進歩していません。すばらしいキット故、それを思い知らされることになったのです。
同じアーマーモデリングで、オオゴシトモエさんが基本をおろそかにして同じような失敗をして半べそをかいていました。まったく今回のアーマーモデリングは耳の痛い号です。
こんなことに零戦を作る前に気がついていれば、かなりすばらしい作品になったことでしょう。でもこのすばらしいキットだからそこ気づかされたのかもしれません。立ち直りの早い私はこんなことではへこみません。良い機会に初心に返ることができました。今度こそは・・・ですよね。
(全作品完成まで あと12)
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