M4 88mm自走迫撃砲 その3 車体下部の塗装
2007年6月16日
Category : AFV アメリカTags : M4ハーフトラック
車体下部の塗装
塗装をします。塗料はタミヤの水性アクリルはラッカー溶剤で薄めて使います。瓶から出したままではちょっと暗いので、フラットホワイトを少々加えました。塗装はエアブラシで一気に行くのですが、複雑な形をしているため塗料が回り込みにくい場所があり、少々苦労しました。どうしてもエアブラシが届かない場所は筆で修正します。
転輪の塗り分けはウインザー&ニュートンの#1を使います。普通の小筆並みの塗料の含みの良さと、面相筆並の毛先の細かさで、非常に楽に塗り分けることができます。転輪のゴムの塗り分けには最強の武器になります。それでもはみ出た部分は#00でリタッチです。
履帯は金属製の骨組みに全面ゴムをかぶせたタイプですから、タイヤブラックでべた塗りです。ただし実車の写真を見ると、ガイドホーンに当たる部分のゴムがすれてはがれて金属が見えているので、この部分に銀ブラシをしました。
排気管は焼鉄色で下塗りした上に、ピグメントのスモークとライトラスト(さび色)を混ぜたものをエナメル溶剤で溶いて塗りつけました。溶剤が乾いてかさかさになったら、余分を綿棒ですり落とします。これで熱でさびた排気管のできあがりです。
履帯の組み立て(ちょっと難しい)
いよいよ組み立て作業です。この一体式の履帯をはめるのには少々コツがいります。なにしろ普通のプラパーツですから少ししか変形しません。ひっぱってもまったく伸びないのです。最初はどうやってはめたものかと途方に暮れました。いっそのこと上下に切ってやろうかと危険な考えもチラホラと・・・
まずは起動輪に履帯の内側をはめます。起動輪と誘導輪で直径が違いますから、向きには十分に注意します。
これを車体にはめ込みます。この状態では上部転輪と誘導輪は付いていません。これらが付いていると、転輪にガイドホーンをはめることすらできません。
次に外側の履帯をはめます。はやり自由のきかない起動輪側を先にはめます。
外側の履帯がはまったら、誘導輪を横から滑り込ませ、軸にはめ込みます。
最後に上部転輪をはめたらできあがりです。 ここまでの作業でパーツのこすれによりかなり色がはげるので、筆で塗り直しておきます。全く接着剤を使っていないのですが、びくともしません。
この箇所の組み立てに関しては説明書にはなんの記載もありません。ただ付けろとあるだけです。なにかもう少しうまい方法があるかもしれませんが、とりあえずこの方法で履帯をはめることができました。
(全作品完成まで あと12)
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