ドイツ・5号戦車パンターF型 Op.95 制作開始
2007年7月6日
モケモケ展示会8月のお題は・・・
プラモの制作は何段階もの作業がありまして、それぞれに異なるスキルが要求されます。たとえば戦車のプラモを作るにしても 1.基本の組み立て 2.ディテールアップ 3.塗装 4.ウエザリング 5.フィギュアの制作 6.地面を作ってダイオラマに ほどの行程があります。全ての行程をこなす人もいますが、私のように5番までとか、フィギュア無しで4番までなんて方もかなりみえるかと思います。
完成させてこそのプラモなのかもしれませんが、それでも塗装が苦手で1番2番で止まってしまって完成まで行き着かないモデラーもちらほらと・・・
私はどちらかというと1番2番が苦手なのですが、3番4番5番が大好きなため、1番2番を省略することができないため、とにかく完成までは行き着くことが出来ます。
実は1番の前に0番として、買ってきたプラモを眺めて妄想(脳内モデリング)に耽るというもっとも高度な精神的作業が存在しています。コレ無しには良い作品は生まれるはずもなく、全ての制作はここから始まると行っても過言ではありません。しかしこの0番がくせ者で、ここで制作が止まってしまうことがいかに多いか・・・
上記のように0番から始まって6番までのさまざまな行程がプラモ制作にはあるのですが、アーマーモデリングの土井さんが言われるように、どの段階をもって完成とするかは人それぞれだということらしいのです。極論すれば購入して箱を開け中身を見てニヤニヤするだけでも完成したといえるのかもしれません。
本題に入りますが、恒例のモケモケ展示会8月のお題はなんと『塗っちゃいけない!!』なのです。恐ろしいことにサーフェサーすら吹かしてもらえないのです。どのような工作をしたのかを見せ合おうという趣旨なのですが、汚い工作が白日の下にさらされるのです。これはピンチです。
今まで数々の失敗を塗装でごまかし、塗装の失敗をウエザリングでごまかし、ウエザリングの失敗を笑ってごまかしてきた私にとって、最初から笑ってごまかさなくてはならなくなってしまいました。(汗)
幻のパンター中戦車
D型から始まり、A型G型と続いたパンターの次の型がF型です。軽量化と防御力をアップするために小型の砲塔を備え、さらに距離を正確に計るためのステレオ測距儀を装備した最新のパンター戦車です。ところが、残念なことにこのパンターF型は完成を待たずに終戦を迎えてしまいました。実際に作られたのは2つの砲塔だけらしいのです。
2つの砲塔のうち1つはパンターG型の車体に乗せられて出撃しました。これがプロトタイプ(いわゆる試作品)。もう一つは砲塔だけがちょこんと工場内に残されていたのでしょう。これに現実には存在しない未完成のF型の車体を付けたのがプロダクションタイプ(幻の量産品)で、サイバーホビーのキットは両タイプを選択できる2in1仕様となっています。どうせ作るなら架空になってしまいますが、オールFの幻のプロダクションタイプが良いですよね。
ただ、このプロダクションタイプはこの世に生まれていないわけで、どのように塗って良いのか決まりがありません。どうせどう塗って良いのかわからないのなら、いっそ塗らずに終わらせましょう、ということでこのパンターF型を未塗装で完成させることにします。8月のお題にピッタリですね。(とは言っても8月の展示会が終わったら実物の戦車の身と躁状態であるレッドオキサイドで真っ赤っかにしようかなって思っています。)
(全作品完成まで あと13)
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