パンターF型 その7 砲塔の組み立て
2007年7月13日
砲塔の組み立て
F型パンターの一番の特徴はこの小さな砲塔にあります。というか、私にはこれ以外ではあまり違いがわかりません(笑)。この小さな砲塔は軽量化と防御力の強化を目的に設計されたのですが、なかなかカッコいいですよね。
パンターがそのデザインをまねしたソ連軍のT-34戦車も小さな砲塔の76の方がカッコいいですからね。やっぱり頭でっかちはいけません。 でもソ連軍は頭が大きくなる方向に進化したのに対し、ドイツ軍は頭を小さくする方向に進化しました。この違いはおもしろいですね。
さて、このキット、いたるところに溶接の痕などが再現されているのですが、砲塔の上面の後ろのへりはツルツルです。本当にそうなのかもしれませんが、ここはやはり前のへりと同じように溶接の痕を付けるべきでしょう。延ばしランナーを流し込み接着剤で柔らかくして溶接痕にしました。
また、鋼板の断面もツルツルだったので、ここにはデザインナイフで溶断の痕を付けておきました。
主砲の付け根には雨よけのひさしが付いています。このひさしも真鍮のパーツで再現されていていいのですが、ひさしを砲塔に留めるリベットが付いていません。砲塔側にはリベットが付いているので、接着するためにはこれをはぎ取らねばなりません。そこで、はぎ取ったリベットを真鍮のひさしに移植するのですが、キレイにはぎ取れませんでした。そこで余剰パーツの中からほどよい大きさのリベットを探して、移植しました。
組み立て完了
トラベルロックを付けて組み立て完了です。パンター特有のチェーンを重ねたトラベルロックはエッチングパーツの重ね合わせで再現されます。しかし、パンターD型を作ったときもそうだったんですが、塗装をしたら細かなディテールが埋まってしまいました。今回は塗装をしないで展示会に出品されますから、このあたりの精密さがよくわかると思います。
前面装甲板の機銃カバーを車体に留めるチェーンもエッチングパーツで入っていたのですが、自然な垂れ具合を整えている内にちぎれてしまいました。仕方がないので、極細のチェーンを付けておきました。これでもキット付属のエッチングのチェーンより2倍ほどの太さになってしまいました。でも、自然な垂れ具合はさすがに本物のチェーンですし、この方が存在感があります(と強がる)。
これで8月のモケモケ展示会『塗っちゃいけない!』に出品する準備はできました。塗装は展示会が終了する9月になってからになります。塗装がしたいためにプラモを作っているわたしにとって、この段階でお預けを喰うのは、パーティーでおいしそうなご馳走を前に長々とした乾杯の挨拶を聞いている気分です。なんだかよだれが出てきそうです・・・(+_+)\バキッ!
(全作品完成まで あと16)
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