アメリカ海兵隊・対戦車部隊 Op.98 制作開始
2007年7月19日
Category : AFV アメリカTags : アメリカ歩兵
RPGのお話
またしても作りかけのフィギュアを残して、次へ行きます。今回のお題は アメリカ海兵隊の対戦車部隊(TANK-KILLERS)です。湾岸戦争(たぶん)で対戦車兵器のロケット弾を操作して、イラク軍の戦車を狙うアメリカ海兵隊のフィギュアです。現用のフィギュアセットは初めて作ります。
第1次世界大戦の最中に現れた最新兵器の戦車は、歩兵の放つ銃弾を跳ね返す厚い装甲と、強力な破壊力を持つ大砲を備え、陸の王者となりました。そして第2次世界大戦ではめざましい発達を遂げたのですが、いかんせんお値段が高いため陸軍兵士全員に行き渡ることは決してありません。
戦車に乗れない多くの歩兵たちは簡単な装備で敵の戦車と戦わねばなりませんでした。そんななかでナチスドイツ軍はパンツァーファウストというロケット推進式の爆弾を開発しました。これは軽量で扱いも簡単、安価で大量生産もできるという優れた兵器でした。あまりの安直さに大戦末期には子供や老人がこれを持った戦うことになるなど、別の悲劇を生んでしまうほどでした。
そして戦後もこのロケット推進兵器は発展を遂げ、歩兵たちの頼もしい武器となったのです。後に宇宙世紀0079年に起きる戦争でも、突如現れた新兵器のモビルスーツに対して、このロケット推進兵器による待ち伏せ攻撃だけが唯一の対抗手段になったほどです。
先月には宇宙世紀の戦争で使われたロケット推進兵器の対MS部隊を作ったので、今回は現用のロケット推進兵器を作ります。三部作の締めくくりとして、いつか第二次世界大戦の元祖ロケット推進兵器のパンツァーファウストを使うフィギュアを作ってみたいものですね。
TOWのディテールアップ
これはドラゴンの古いキットで、箱絵のヴォルスタッド氏のサインを見ると1991年となっていますから、91年か92年の製品であることがわかります。なんと18年も前の製品なのです。
古い製品なのでパーティングラインもひどく、パーツの整形にも苦労します。しかし問題はそんなことじゃありません。なんとTOWのスタンドの中央部分が箱絵ではフレーム状になって、中が空洞になっているのですが、キットのパーツはただの6角形の固まりです。フレームのモールドすらありません。アンビリーバブルです。
いくらどうでもこのままではいけないので、このフレーム状の部分を作ることにしました。 プラ板を使おうかとも思ったのですが、うまく下絵を移したり、切り取ったりすることが難しそうだったので、紙を使うことにしました。
箱絵のイラストをスキャナーで読み取り、実寸に縮めてから、これを下絵にイラストレーターというソフトでパーツの展開図を作ります。これをプリントアウトして2枚重ねにして、デザインナイフで切り取りました。少し柔らかいのでプラ用の接着剤をしみこませてみました。
6角形にしたらわりとしっかりしたので、しめしめと思っていたのですが、やはり油断は禁物です。組み立てている途中で手が滑ってグシャッとつぶしてしまいました。なんとかピンセットでのばしたのですが、すこしよれよれになってしまいました。
まぁ、今は白い上に黒で輪郭が付いているからヨレヨレが目立ちますが、色を塗ってしまえば目立たなくなると思います。・・・タブン
(全作品完成まで あと16)
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