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1号対空戦車A型 その5 履帯の組み立て

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : トライスター Post : 104-5

足回りの組み立て

1号対空戦車A型 足まわりの組み立て

1号対空戦車A型 足まわりの組み立て

いつもなら一番最初に取りかかる足回りの組み立てにやっと取りかかります。でもロコ組みをするのなら一番最初にした方が良かったかもしれませんね。上のフェンダーが履帯を取り付けるときにじゃまになるかもしれません。(実際には大して邪魔にはなりませんでした。それよりもひっくり返して作業するので、組み立て済みの細かなパーツを壊さないように気を遣いました。)

ロコ組みをするためには転輪は全て外れるように作るのですが、今回は後ろの4個の転輪がサスペンションと一体になっているので、4個一斉にサスペンションごと取り外せるようにしてあります。転輪は履帯を接着するときに作業がしやすいように回転しないようにしてあります。

履帯の組み立て

1号対空戦車A型 履帯の組み立て

1号対空戦車A型 履帯の組み立て

次は履帯の組み立てです。最近のドラゴンはマジックトラックという最初からバラバラになった履帯が入っているのですが、通常はパーツはランナーに付いています。片側88個ですから、両側で176個のパーツをランナーから切り離すことになります。ゲートが1個につき3カ所ずつありますから、こりゃ大変です。

この作業だけで30分もかかります。もちろん片側だけですよ。薄刃のニッパーをすれすれの箇所に当てるので、後のゲート処理はほとんど必要ありません。Ma.Kの横山宏さん推薦のハセガワのエッチングニッパーを使って、スパっと切っていきます。金属用のニッパーですから、プラなんて軽い軽い!さらに、小さなバリとかもこの段階で取り除いておきます。(作業1)

バラバラに切った履帯をつなぎます。今回の履帯はあまりしっかりと連結できないので、摩擦だけでつなげるのはせいぜい数個までです。そこで5個単位の小さな固まりを作ります。全部で88個(片側)ですから、5個×16組+4個×2組でつなぎました。この作業は約10分かかりました。(作業2)

5個ずつになった固まりにタミヤの流し込み接着剤を塗っていきます。接着剤の蓋に付いている小さな筆では作業性が悪いので、普通の小筆で景気よく塗っていきます。この作業を開始したら時間との勝負になりますから、休憩はできません。

途中で定規をあててまっすぐに直しながら進めます。写真では下が真っ白なのでわかりにくいのですが、紙パレットの上で作業をしています。ツルツルの紙パレットならば接着剤でくっついちゃうこともありませんからね。(作業3)

接着作業が完了です。最後もちゃんと定規をあててまっすぐにしておきます。この接着作業で約10分、この状態であと5分ほど待ちます。するとほどよい堅さに固まってきます。この待ち時間は使った接着剤や履帯のサイズで変わると思いますから、この時間はそのまま鵜呑みにしないで下さいね。(作業4)

履帯の巻き付け

1号対空戦車A型 履帯の巻き付け

1号対空戦車A型 履帯の巻き付け

固まったとはいえ、まだまだ変形させることができるほどの堅さです。この状態で、巻き付ける準備です。まず両端(赤丸印)を起動輪に合わせて丸めておきます。キツイカーブですから慎重にしないとちぎれちゃいます。誘導輪の箇所は適当に曲げておきます。

最後に履帯をつなぐのはいつも起動輪の場所にしています。起動輪ならば歯を使ってキッチリとはめることができるからです。

各ホイールに接着剤をたっぷり塗って、巻き付けていきます。最終的な弛みの調整は上で行うため、地面に当たる部分がまっすぐになるように下側から位置を調整していきます。この段階で誘導輪に接着する場所が決定します。

弛みの調整

1号対空戦車A型 履帯の弛み

1号対空戦車A型 履帯の弛み

全部のホイールに接着が終わったら弛みを調整していきます。実車の写真を見ながら(あんまり見てないけど・・・)、それらしく弛ませていきます。一号戦車は一番後ろの部分以外はあまり弛みませんからね。この段階ではかなり履帯は堅くなってきていますが、まだ変形させることができます。堅めの粘土細工のような感覚で垂れ具合を調整できますから、かなり簡単ですよ。

一点注意が必要な箇所があります。青の矢印の場所です。ここはさわっているうちに、内側にへこんでしまうことが良くあります。私もやったことがありますし、なんと雑誌の作例でもここが内側にへこんでいるのを見たことがあります。履帯がこんな風に垂れることは絶対にありませんから、ここは最後にちゃんと下に(外側に)垂れるように直しておきましょう。(と自分に言い聞かせる。)

裏側から見て、履帯に定規を当ててまっすぐになっているか確認します。今回は起動輪が少し内側に入ってしまっていたので、この段階で調整しました。

ここまでで合計約1時間です。反対側の付けて合計2時間。お疲れ様でした。今まで組み立て式履帯のロコ組の制作過程をアップしようと何度も思ったのですが、途中で写真を撮る余裕が無かったのでできませんでした。今回はかなり作業に慣れたことと、小型戦車ということもあり、余裕があったので途中経過の写真を撮影してみました。

(全作品完成まで あと22)

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