Unvollständig(未完成) その3 地面(?)の塗装
2007年9月24日
Category : ジオラマTags : アメリカ歩兵パンター
地面(?)の塗装
このヴィネットの舞台装置にあたる工場を塗装します。床はコンクリートの打ちっ放し。柱は鉄骨でサビサビです。ほぼ無彩色のグレーばかりになるのですが、パンターが真っ赤ですから良い対比になるかも。
柱はジャーマングレーで塗装し、ペトロールで溶いた油彩のローアンバーでウオッシングしました。トラス構造のため内側を塗装するのが大変でした。基本塗装のジャーマングレーまではエアブラシでなんとかですが、ウオッシングは長いふでを使ってウオッシング塗料を塗ります。しかしトラスの内側は拭き取りはできません。棒の先に綿棒を付けて・・・なんて思いましたが、そこまでしなくてもOKそうだったので止めました。
床はコンクリートです。コンクリートは明るいグレーと相場が決まっていますが(ホントカ?)、古いコンクリートはデッキタンのようなベージュ色になるそうです。そこで普通のライトグレーよりもベージュに少し振ったミディアムグレーXF20を使って塗装し、その上からわざとまだらになるように、ヘンプを軽くエアブラシしました。
柱のウエザリング
ウオッシングの後ドライブラシを軽くかけ、ボルトの頭や鋼材のエッジを際だたせます。そしてサビサビを表現するために、ハルレッドをちぎったスポンジに付けて、ポンポンとスタンプしていきます。さらに強くさびを付けたい場所はチッピングの要領でハルレッドをチョンチョンと置いていきました。
最後にMIGピグメントのライトラスト(明るい錆色)を細筆でこすりつけて浮いたサビを表現します。コンクリートの台座は、ウオッシングが乾いたら、セピアのパステルを粉にしてすりつけてあります。すすけた感じがいいですね。
床のウエザリング
グレー一色の床ではなんの表情もないので、いろいろと細工をします。 床に出来た水のシミや油のシミを描きます。水のシミはウオッシング用の塗料(油彩のローアンバー)をさらに薄く溶いて筆でシミをつくります。油のシミはエナメルのセミグロスブラックXF-18をこちらも強烈に薄く溶いてシミを作ります。そのとき塗料の濃さを様々に変化させ、できたてのシミ(塗料を濃く)、時間が経ったシミ(塗料を薄く)と描き分けました。
コンクリートのひび割れはを筆で描き入れました。また大きなコンクリートの床ですから、つなぎ目(そんなものあるのか?)を作り、そこにシミを付けておきました。滑走路かなにかの作例で広いコンクリートがパネルのように分かれていたのを見たことがあるのでこうしてみましたが、工場の床がこうなっているのかどうかは???です。でも単調なただの1枚のプラ板がなんとなく変化のある床になりました。
(全作品完成まで あと19)
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