4号戦車F1型 増加装甲付 その9 ウオッシングとドライブラシ
2007年10月17日
ウオッシング
プラモを作ろう#6の仲田師匠のDVDを見ながらさらに作業を進めます。エアブラシでのグラデーションが完了したら、次は墨入れです。墨入れといってもウオッシングに近い作業で、モールドのある場所全てにシャドウ部に焦げ茶色の塗料を置いていきます。私はパーツの破損を恐れて、無臭ペトロールで溶いた油彩のローアンバーを使ったのですが、これは乾くとかなり明度が上がってしまいます。この色のコントロールがなかなか難しい。
墨入れではみ出た部分は溶剤を染ませた綿棒で拭き取っていきます。このとき雨水が流れる上下方向に拭き取り、ウオッシングの拭き取りと同じような効果を期待します。さらに丁寧に拭き取る必要があるところは筆に溶剤を付けて拭き取っておきます。
ぼそぼそにした平筆に薄くのばした焦げ茶のエナメル塗料を付け、なでるように雨だれを付けていきます。毛先が思いっきり開いたボロボロの筆を持っていなかったので、思うようにできませんでした。古くなった筆はすぐに捨てるもんじゃないですね。
油彩で汚し
油彩の絵の具を点々と付けて、これを溶剤で拭き取るように伸ばしてフィルタリングをすることはあるのですが、師匠流はそうではなく、薄く溶いた油彩を筆を使って描いていきます。色はバーントシェンナ(赤茶)、ローシェンナ(茶)、ローアンバー(焦げ茶)と3色を使います。色が暗くなるにつれ、使用箇所は下の部分に限られていきます。転輪以外は縦に流れるように筋を入れていきました。
ドライブラシ
車体上部のドライブラシはいつもと同じです。ただし今回は軽く入れるため、3段階で終了です。最終の色も白までは持っていっていません。
足回りのドライブラシは白っぽい茶色(バフ、デッキタン、フラットアース、カーキを混色)でドライブラシです。こんな方法は知りませんでした。履帯も一枚ずつ丁寧にドライブラシをしていきました。
履帯や転輪の歯をエナメルのチタンシルバーでドライブラシしました。普通のシルバーよりも落ち着いた銀色がお気に入りです。師匠はラッカーのステンレスでドライブラシをされていました。
最後に転輪のゴム部分をジャーマングレーでドライブラシします。これでゴム部分の刻印やゴムの欠けがくっきりと浮かび上がります。
師匠はDVDの中で過去最高の出来なんておっしゃっていましたが、私も師匠には遠く及ばない物の、過去最高の出来(当社比)に近づいています。特にこの足回りはお気に入りです。やはり油彩での仕上がりが効いています。エアブラシでの明暗3色のグラデーション、アクリルで履帯染め、さらにエアブラシで土色のグラデーション2色、墨入れ風ウオッシング、油彩での描き込み、エナメルでドライブラシ、もうウエザリングの総動員でした。
この後、上から埃色(バフ+デッキタン)を軽く吹けば、DVDの作業工程は終了なのですが、ここで私としては最後にチッピングとパステルワークをしてから最後に埃を吹こうと思っています。そんなわけで、完成まではあと一日ですね。
(全作品完成まで あと20)
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