三菱T2-CCV その8 デカール貼り
2008年1月26日
通常の自衛隊機と違って、この T-2 CCV は実験機ですから、派手派手に塗られています。実戦用ではないので地味にする必要がないため、日本のナショナルカラーである紅白に塗り分けられており、実に縁起の良い色をしています。
この配色にはさらによく目立つという実用的な側面もあり、大きく塗り分けられた模様によって、機体の向きが良くわかるというわけです。そんなわけでまるでレースカーのような塗装になっているのです。
さて、キットではこの塗り分けがデカールで再現されるわけで、大量の大判デカールを貼っていく作業が必要となるのです。ところが我々AFVモデラーはこのデカール貼りがチョイと苦手でして、少なからず緊張を強いられるのです。その昔テレビチャンピオンでプラモ王選手権をやったときに、ダイオラマ名人の山卓さんが、飛行機モデルで機体全面に貼るデカールを失敗していたのを見たのですが、山卓さんほどの名人でも、AFVモデラーにとっては、デカール貼りは縁遠いものなんです。
そうは言っても、やらなければなりません。一枚ずつカッターナイフで切り出し、貼っていきます。デカールはカルトグラフではないので、あまりソフターを使いすぎると溶けてしまいます。慎重に慎重に進めました。
ありがたいことに、下地がツヤ有りで塗装してある上、白ですから、デカールの余白がまるで目立ちません。赤の模様の部分は余白をカッターで切ったから、もちろん余白は無いのですが、文字の部分とかもほとんど目立たないので助かりました。
最後の一枚で・・・
いよいよ最後の一枚と言うときに事故は起きました。なんとデカールを台紙ごと落としてしまったのです。しかもデカールの面を下にして地面に落下し、冷たい床に当たって薄いフィルムのデカールはバラバラに千切れてしまいました。オーマイガッ!です。
千切れたデカールを床から慎重に剥がし、さらに千切れ・・・と涙の作業の末、全てを貼り終えました。元々デカールだけでは全ての赤い部分を網羅できない(なんてこってしょうね)ので、Mr.カラーの79番のシャインレッドを塗れと指示されていますので、穴の開いたデカールや隙間が開いてしまった翼端をリタッチするためにモケモケに走りました。
モケモケの店長からは「デカールを全部はぎ取って塗り直すの?」と聞かれたのですが、私にはバックギアが付いていませんから、工程を戻ることはできません。前に進むのみです。起きてしまった失敗には目を向けず、何事もなかったかのように先へ進みましょう。こんなんで、イイノカ?
さすがに説明書で指示された色です、ドンぴしゃでデカールと同じ色でした。近づいて見ればリタッチの跡もわかるのですが、1mも離れれば(ってだれがそんなに離れてプラモを見ますか!)そんなにわかりません(オイオイ)。
(全作品完成まで あと35)
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