色数豊富、扱いやすい、コスパ最高の塗料【トールペイント用水性アクリル塗料】
2008年3月18日
Category : 道具
フィギュアの塗装はこれ!
プラモの塗装は多くの方はクレオスのMr.カラー(ラッカー系)が多いのかな?って感じがします。その次にタミヤの水性アクリル。これだけでかなりの割合になるかと思います。
ところがフィギュアの塗装となると、さまざまな塗料が登場します。最近では油彩(油絵の具)で仕上げられるとう話(記事)も良く目にします。またタミヤのエナメルなんかも油彩とよく似た感じで(臭いもそっくり)使いやすいですよね。
でも私は水性アクリル塗料のアメリカーナというのを使っています。これはアメリカ「デコアート社」の製品で、トールペイント用の塗料としてカインズホームなどの大手のホームセンターで売られています。色数が豊富で、水性なので扱いが楽ちん、その上59mlも入って(タミヤの6倍!!)価格は180円くらいと大変お値打ちです。ほかにもよく似た商品でセラムコートなどもありますが、同じ様に使えますし、価格も同程度です。
タミヤの水性アクリルがあまりに隠蔽力が強いため、それと比べると負けますが、隠蔽力はそれなりに強力です。しかも良く伸びるため、薄く塗り重ねることにより隠蔽力がコントロールしやすく、そのため油彩のようにブレンディングはできませんが、グラデーションの表現は塗り重ねによって容易に再現できます。そのため私はこの塗料をフィギュアの塗装に使っています。
ウエット・パレット
アメリカーナのもう一つの特長は非常に乾燥が早いと言うことです。しかも一度乾燥して固まると、二度と水では溶けません。そのためどんどん重ね塗りができます。しかしその反面、せっかく調色をした塗料がどんどん乾燥してしまいます。
それを防ぐのがこのウエット・パレットです。ウエット・パレットを購入する前は、大あわてで塗っていたのですが、今では落ち着いて塗装作業をすることが出来ます。
ウエット・パレットは下に水を染ませたスポンジが置いてあり、その上にかぶせた耐水性のペーパーパレットが塗料に絶えず水分を補給しています。そのため乾燥の早いアメリカーナがまるで油絵の具のように扱えます。
ウエット・パレットには密閉式の蓋も付いており、蓋を閉めれば塗料は1ヶ月でも平気で保存できます。ただし、構造上傾けると水が偏るため中で大変なことになります。また、寒い季節は良いのですが、暖かい季節には水が腐ったりカビが生えたりします。そのため私は冬期以外は冷蔵庫に入れて保管しています。
それ以外にも大量に調色した塗料を保存する容器もあります。 非常にちいさなカップでタミヤやクレオスの塗料瓶の半分くらいの大きさです。軍服の色などはこれに作りだめして保存しています。
水性アクリル塗料は一度固まると水には溶けません。そのため筆の奥に入り込んだ塗料が次第に固まり、筆の毛先を次第に開いていきます。ですから筆はこまめに洗う必要があります。その時にツールウオッシュとブラシエイドは欠かせません。
残念ながらアメリカーナには大きな欠点があります。それは塗膜の弱さです。タミヤの水性アクリルもそうなのですが、どうやら水性アクリル塗料の塗膜は弱いようです。フィギュアに塗った塗料も触っているうちに次第に剥げてきます。そのため塗装が完了したらクリアでオーバーコートしてやります。
手軽でお値打ちなトールペイント用の塗料。みなさんも一度どうですか?
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