ドイツ・5号戦車パンターG後期型 Op.120 制作開始
2008年3月13日
スマートに行こう♪
ドラゴンのパンターG型がスマートキットとして発売されたのはもうすでに一昨年のことです。そして新発売からかなり遅れて購入したのが昨年の4月のことでした。発売された当初は大変な盛り上がりで、あちこちの雑誌やBLOGで取り上げられていました。それを今頃になってやっと重い腰を上げて作ることにしました。
なんたって購入してから1周年まであと1ヶ月を切りました。たくさんのキットを不良在庫としてしまい、結果として処分してしまった過去のトラウマがあるため、私には夜な夜なパンターの『早く作って~』という声が聞こえてきます(ウソデス)。
それはともかく、作りたくて買ったプラモです。決して作りたくない訳じゃありません、他に作りたいものがどんどん出てくるだけなんです。ええ、別に古女房が嫌いな訳じゃないんですよ、他にいろいろ・・・(+_+)\バキッ!
重すぎるタイガー戦車に比べて、比較的軽量のパンター戦車は機動力もあり、さらに長砲身の75mm砲の攻撃力、傾斜装甲を備えた優れた防御力で攻走守の3拍子がそろった、まるでイチロー選手のような戦車です。基本的なデザインはソ連のT-34のパクリであり、それまでのドイツ戦車(3号、4号、さらにタイガー1型までも)とはまったく異なるスマートな外観をしています。多くのモデラーにはあのドイツ戦車の無骨なスタイルが受けているのですが、私はパンターやティガー2(キングタイガー)の傾斜装甲がたまらなく好きです。
そんなパンターの最後の型がG型で、さらにそのG型の中でも後期に作られたものを今回はチョイスしました。実は転輪を全て鋼製転輪に換えた最後期型もあるのですが、それは又の機会ということで。
このパンターG後期型って、たしかスマートキットの第一弾でしたよね。エッチングパーツは必要最小限に押さえながらも、OVMのクランプなどもプラで再現(ちょっと太いけどね)、砲身もアルミでは無いのですが、ムクのプラの一発抜きで貼り合わせの必要なし。溶接や溶断の痕もキッチリと再現。スライド金型を使いまくって、精密度と組み立てやすさを両立。まさにドラゴンの技術の粋を集めています。これで説明書がもう少しましなら・・・
プラモの歴史を変えるほどの名キットを、その名の通りスマートに仕上げたいと思います。ここでアフターパーツを使ってディテールアップするなんて野暮ですからね。スマートに行きましょ!スマートにね!!
制作開始
前作のウイーゼル装甲車の制作中からコツコツと転輪の工作をしてきたので、もうこんな形になってしまいました。転輪はhirozさんのノウハウを頂いて、ハンドリューターを使って整形します。転輪に削って直径を合わせたランナーを噛ませ、それをハンドリューターで高速回転させ、そこに旋盤のようにデザインナイフの刃を当ててパーティングラインを消しました。hirozさんはサンドペーパーでしたけどね。私はデザインナイフです。別に意味はありません。これは快適です。机の上を粉だらけにしながら、みるみる転輪がキレイになっていきました。
パンターG後期型でもニュルンベルグの工場で作られた車輌は、一番後ろの転輪がゴムの無い鋼製転輪になっています。一番後ろだけは、ゴムの痛みが早かったのが理由らしいのですが、最後期型では全部の転輪が鋼製になるんですよね。
今回もマジックトラック(ドラゴンの組み立て式履帯)は転輪と一緒に取り外し式にする、いわゆるロコ組みにします。そのため転輪が簡単に抜けるように細工をします。
転輪の穴を広げるのは勿論ですが、転輪を止めるための軸の先端を短く切り落としてしまいます。こうすると抵抗が少なくなって簡単に抜けるようになります。1個ずつの抵抗はたいしたことなくても、これだけたくさんの数を一気に抜こうと思うと、それぞれはスカスカにする必要があるからです。
ラジエターの向きの要注意!
これはラジエターです。車体の上面を乗せるとほとんど(まるで)見えなくなってしまうパーツですが、なぜだか再現されています。このラジエターを乗せている台のパーツの足の長さを見てください。よ~く見ると、前後で長さが異なります。これを逆さまに付けてしまうと・・・そうです、車体正面のパーツと干渉して、車体が収まらなくなります。このあたりのことがまるで説明書に記述がありません。ガンプラなら要注意マークが付くところです。アーマーモデリングの特集記事を見ていなかったら、やらかしてしまうところでした。なにしろ確率1/2ですからね。
この写真のように前が短くなるのが正しいのです。これでラジエターはほぼ水平になります。
またしても歪んでる(T_T)
車体正面をかぶせてみました。ドラゴンのパーツぎっしりボックスの影響で歪んでいます。やれやれ・・・ですね。
車体の上下の接着は細かいパーツを取り付け終わった最後の工程で行います。しかしこの歪みをテープで固定しながら強引に接着するために、どうやら先に付けてしまった方が良さそうです。ね。とりあえず、ペリスコープなど内側から工作する部分だけを先にすませて、車体の上下を接着することにしましょう。
(全作品完成まで あと38)
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