ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 Op.124 制作開始
2008年4月16日
Category : AFV ドイツTags : 17cmK18グリレ17ケーニヒスティーガー
でっかいコオロギ
制作中のスツーカが接着剤の乾燥待ちに入りました。実のところは、もうそろそろヤスリ掛けをしても良さそうな気がしないでも無いのですが、まだまだ5月までは半月あります。しかもスツーカ用の塗料を買っておくのを忘れました。モケモケには近々行けると思うのですが、今日は少しだけ寄り道をすることにしましょう。
6月のモケモケ展示会のテーマは自走砲・突撃砲・駆逐戦車です。大砲好きの私はいろいろな自走砲・突撃砲・駆逐戦車の在庫を持っているのですが、その中でも最大のコレをチョイスしました。まずはこれを仕上げて、その上で余力があればもう一つくらいと思っています。
トランペッターの箱にはどこにもグリレという文字は無く、Geschutzwagen Tiger fur 17cm Kanone 72(Sf) とう名前です。どんな意味か判りませんが、ネットでは各ショップが『ドイツ兵装運搬車輌グリレ17』という名前を使っているので、この名前で行くことにします。
グリレとはコオロギって意味らしいのですが、なんでこれがコオロギなんでしょうね?戦車に虎やら豹やらってのは強そうで判るのですが、コオロギってね・・・しかもこんな大きな車輌に・・・
実際にはこの車輌は試作までは行ったのですが、走る状態には無く、制作途中で終戦を迎えてしまいました。兵装運搬車輌というだけあって、17cmカノン砲以外にももっと大きな大砲を積む予定もあったそうです。運搬車輌ですから、大砲は積み降ろしが可能です。というか、積んだままで発射はできたのでしょうか?もし積んだまま発射できるなら、降ろさなくたって良さそうな気がしますけどね。
完成すると相当なサイズになりそうです。キングタイガーの車体を伸ばして作られた車体は、転輪の数がキングタイガーよりも片側で2個多い11個となっています。しかも後ろはかなりオーバーハングがあります。これはデカイですよ。もう乗り物というより、ほとんど建物ですよね。
キットにはベルト式履帯が付属しますが、ここはひとつ別売の組み立て式の履帯を付けることにします。とは言う物のキングタイガー用の履帯を2セット使うため、本体だけで1万円もするこのキットにフリウルやカステンを2セットはチョイとキツイ物があります。そこで廉価版のホビー・ボスの組み立て式履帯を2セット購入してみました。こちらの使い勝手も気になるところです。
足回りの制作
ものすごく大きな箱にパーツがびっしり入っています。それもそのはず、インテリアがエンジン・トランスミッションまで全て再現されているのです。自走砲スタイルですから戦闘室は丸見えなので作るというのは判るのですが、エンジンや運転席まではね~。これは大変なことになりそうです。
最初はAFVモデルお約束の足回りからです。ただでさえ多いドイツ軍の千鳥足配列の転輪です。パーツを切り離して整形するだけでも大変です。さらにロコ組みに備えて転輪の穴を少しずつ大きくしなければいけません。これもなかなかの手間でした。
転輪の軸は細くなっている部分から先半分を全部切り落としてあります。これもロコ組の時に抜き差しが楽になるようにするための準備です。ロコ組で一番失敗するのは、一体になった履帯と転輪を外すときに履帯が切れてしまうことです。これを防ぐのが楽しいロコ組のコツですね。
溶接・溶断痕
このトランペッターのキットは溶接・溶断の痕がまったくついていないのです。これをことごとく再現してやらねばいけません。溶接の痕は間に延ばしランナーを貼り付け、そこをホットナイフで溶かしながら本当に溶接していきます。まだ最初の1カ所なので、あまり上手にはできていませんが、もう少しすると慣れてくると思います(タブン)。
溶断の痕は鋼板の切り口をカッターナイフで傷を付けます。これもずいぶんと面倒な作業です。やれやれ…
車体は圧延鋼板でできています。圧延鋼板は表面が凸凹と荒れているらしいので、それを再現します。これもドイツ重戦車の定番作業ですよね。接着剤を筆でベチャベチャと塗って、上からワイヤーブラシで叩いて荒らします。接着剤が固まったら紙ヤスリでならしてできあがりです。
こんな作業をこの大きな車体全体にしていかなければなりません。ドラゴンのスマートキットは溶接痕も溶断の痕も圧延鋼板の荒れも再現されています。今更ながらにドラゴンはすごいですよね。ありがたいですよね。
(全作品完成まで あと37)
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