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ヤクトパンターG1初期型 その8 ウエザリング

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 139-8

仕上げの塗装

ヤクトパンターG1初期型 車体の汚し

ヤクトパンターG1初期型 車体の汚し

仕上げの塗装に入ります。まずはメタルカラーのアイアンを塗りっぱなしにしてあるOVMや予備履帯を仕上げます。

OVMの金属部分や予備履帯にはMIGピグメントのライトラストとブラックスモークを半々くらいに混ぜた物を専用溶剤で練って塗りつけます。さらにインダストリアル・シティ・ダストとガルフ・ウオー・サンドを半々くらいに混ぜた物を、こんどはシャビシャビに溶いて隅っこに流します。

MIGピグメントが乾いたら、綿棒でこすって磨きます。これでさびさびだったOVMがそれらしくなります。こする程度を調節すれば金属の輝き加減が変わるので、予備履帯などはあまりこすり落としません。また、排気管は全くこすらずにそのままさび色のピグメントを残します。

金属部分の仕上げが完了したら、いよいよ埃色をエアブラシで薄く吹きます。 車体の下部から後部にかけて多めになるように吹きます。今回はクレオスのダークアースを薄く溶いて使いました。

ウオッシングとドライブラシ

ヤクトパンターG1初期型 ウオッシングとドライブラシ

ヤクトパンターG1初期型 ウオッシングとドライブラシ

ウオッシングをします。タミヤエナメルで黒に近いセピアを作り、薄く溶いて塗りつけます。コーティング面は拭き取りがあまりできませんから、極極薄くして拭き取り不要で塗りました。

油彩のローアンバー、バーントアンバーなどで雨だれを描き込みます。まめに描き込んだのですが、コーティングのおかげであまり判りませんね。

ついでに入り隅やボルトやリベットの周囲に影色を流して墨入れをしておきました。

ドライブラシはエナメルで4段階ほどです。基本色はダークイエロー+デザートイエロー+デッキタンにフラットホワイトを混ぜながら次第に明度を上げていきました。

先ほど墨入れをしたリベットなどは、ドライブラシをすることでさらにコントラストがあがり、モールドが際だちます。

ドロ汚れ

ヤクトパンターG1初期型 車体の泥汚れ

ヤクトパンターG1初期型 車体の泥汚れ

実は今回、下半身は泥だらけにするつもりです。設定する時期は冬です。ヨーロッパなど大陸の西側に位置する地域の気候は、我々日本など大陸の東側と異なり、冬に雨(雪)が降ります。またまた緯度が高いヨーロッパは冬場は日照時間が極端に短くなります。そのため、雪と泥の混ざった地面を走る戦車の下部は、なかなか乾燥しない泥でグチャグチャってイメージなんですが、どうでしょうか?

参考にしたのはアーマーモデリングの99号の特集記事です。そこではアクリルレジンとMIGピグメントを使った泥表現が掲載されていました。ただし、泥を塗りつける前に一通りの仕上げはすませておくようにと書かれていたので、まじめに塗り分けたのですが・・・

ヤクトパンターG1初期型 足まわりの泥汚れ

ヤクトパンターG1初期型 足まわりの泥汚れ

こんなんになっちゃうんでしたら、転輪の塗り分けは必要ありませんでしたね。
全部マホガニーで十分!!

アクリルレジンで溶いたMIGピグメントは塗れたように仕上がります。この写真はさわっただけで手がべたべたになりそうですが、実はいつもの粉っぽい仕上がりよりもよっぽどしっかりと定着しています。これで固まっているんですね。どうみても泥そのものですけどね…

ヤクトパンターG1初期型 乾いた泥汚れを追加

ヤクトパンターG1初期型 乾いた泥汚れを追加

塗れた泥以外にも、車体の上部に行くに従って乾いた泥を付けていきます。乾いた泥はエナメル系の専用溶剤で溶いて塗ります。こちらはかさかさに乾燥しますから、乾いたら余分をこすって落とします。

塗れた泥と乾いた泥の境目はうっすらとピグメントを重ねてグラデーションになるようにするのですが、完全に乾くまで色目が判りませんから、これがなかなか難しい。

雑誌の記事では、最後はグロス・メディウムを部分的において、塗れた泥のツヤを強調するのですが、私はグロス・メディウムを持っていませんので、水性ニスを塗って代用としました。けっこう良い感じに仕上がりますよ。

(全作品完成まで あと41)

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