タイガー1極初期生産型 その10 塗装
2008年11月29日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
サーフェイサー
金属パーツがたくさん付いてしまったので、最初にメタルプライマーを吹きます。メッシュの目がつまらないように、メタルプライマーはリターダー入りの溶剤で溶きました。
続いてサーフェイサーです。サーフェイサーも同様にリーターダー入りの溶剤で溶いてメッシュの部分や細かな金属パーツの部分を先に吹きます。プラの広い面積は普通の溶剤で溶いて吹き付けました。なんたって乾燥が早いですからね。
塗装とデカール貼り
暖房の効いた部屋の熱帯魚の水槽の上に置いて半日、サフが十分に乾燥した(ような気がする)ので、塗装開始です。塗料はクレオスのMr.カラーの60番。RLM02グレーです。このグリーングレーが良い感じです。細かなエッチング・パーツのある部分はリターダー入りで溶いて吹き付けました。
デカールを貼る部分にはツヤ有りクリアを吹き付けておきます。
半日おいてクリアが乾いたので、デカールを貼ります。シルバリングを防ぐために余白はできる限り切り取りました。数字と数字の間の余白は貼り付けてからデザインナイフでカットです。
砲塔番号
チュニジアの第501重戦車大隊の141号車はグリーングレーで塗られていたのですが、砲塔番号の白抜きの数字の中が色が若干違うのではないかという話もよくささやかれます。なぜ数字の中だけが色が違うのか、理由はよくわかりませんが、現存しているモノクロ写真で見る限り、若干明るい色に見えます。
141号車と同じ中隊の142号車の右側の砲塔番号をアップで鮮明に写した写真があります。それをよく見ると、数字の4の下に少しだけ中の色がはみ出ている部分が見えることを、お友達のみずのさんが発見しました。
みずのさんの推理によると、これはマスキングの失敗が原因であり、そのことから、砲塔番号の白抜きの中の色はダークイエローではないかと言うのです。
緑色のタイガーはチュニジア(もしくは南イタリア)入りしてから現地で塗装されたらしく、工場出荷時は当時のドイツ戦車の標準としてダークイエロー(ドゥンケルゲルプ)でした。砲塔番号をマスキングして緑に塗り直すときに、マスキングが面倒なので、数字の形を丸ごとマスキングすれが、白抜きの中は地の色がそのまま残るというわけです。
最初はタミヤのダークイエローをそのまま塗ったのですが、白黒写真にしたときに明度差が見られませんでした。そこで白を20%ほど混ぜて塗ったのが、この写真です。どうですか、白黒にするとあのチュニジアのタイガーの砲塔番号の色っぽくありませんか?少なくとも明るいグリーンで塗るよりは納得できる理由が付くというものですよね。
この学説は本来ならみずのさんのBLOGで発表されるのが本当なのでしょうが、私の方が工程が先に進んでいるために、ここでご紹介させていただきました。こうして実際に塗装してみて、みずのさんの考察の正しさが証明されたような気がします。
(全作品完成まで あと40)
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