装甲工兵車Sd.kfz.251/7C型 その6 ウエザリング
2009年3月16日
Category : AFV ドイツTags : Sd.kfz.251
履帯の取り付け
塗装を済ませた履帯を巻き付けます。履帯は以前 Sd.Kfz.251/17 を作ったときと同じで、左が54コマ、右が55コマでした。
ドイツ軍の車輌は車体の下に長い棒を入れたトーションバーサスペンションを採用している物が多く、そのため左右対象に作ることができません。この251シリーズも一番後ろの誘導輪にあたる転輪の位置が左右で少しだけずれており、 そのため左右の履帯の長さが異なるのです。
本当はもう少し長い方が良いような気もしますが、もう一コマ入れるとダラダラになってしまい、ドイツ戦車(じゃないけど)らしくなくなってしまいます。まあ、これくらいで手を打たないとしかたがありませんね。
ウオッシング
ウオッシング、墨入れ、雨だれのあと、フィルタリングを一気に済ませます。焦げ茶色のウオッシング液で全体をウオッシングした後、油彩の黒、セピア、ローアンバー、ライトグレーなどで筋を入れたりフィルタリングをします。
また、セピアを隅っこやボルトの周囲、パネルの合わせ目などに流して墨入れとします。
ボンネットはこんな感じです。エンジン点検用のハッチの周囲やヒンジの周りに墨を入れてあります。光の当たる面は元々塗装でも明るめに塗ってあるのですが、さらにライトグレーの油彩でフィルタリングをして明るくしてあります。
ドライブラシ
ドライブラシは少し薄めに溶いたエナメル塗料でわずかに色が付く感じで4段階行いました。その時色が明るくなるにつれて、塗る範囲をエッジを中心に狭めていきます。
これでグッと立体的になってきます。
排気管の錆び表現とOVMの取り付け
排気管の錆び表現はピグメントでさび色の泥を作って塗りつけます。乾いたら筆で余分の粉を削り落とします。
OVMには排気管で使ったのと同じサビを塗りつけて、同様に余分を削り落とします。このとき排気管よりもたくさん削り落とすようにしています。下地にはメタルカラーのダークアイアンが塗ってあるので、綿棒でこすると金属光沢がでますが、今回はツルハシの先とスコップの先を銀ブラシしました。
OVMは車体に付けていないため、塗るのがメチャクチャ楽ちんですね。塗装後にクランプに瞬間接着剤で固定しました。
ピグメント
足回りがまだピッカピカなので、ピグメントの泥で汚します。ピグメントは通常は専用溶剤(エナメル系)で溶いているのですが、エナメル系溶剤は履帯を破壊してしまうので、足回りの汚しはアクリル系(アルコール)で溶きます。
足回りだけでなく、突撃橋も泥汚れを付けておきます。
ピグメントの泥が乾いたら、堅めの筆でこすって余分を削り落とします。ただ今回は少々塗りすぎたようで、思ったよりもドロドロになってしまいました。
明るい色のピグメント(ガルフ・ウオー・サンドやインダストリアル・シティ・ダストなど)を粉のまま細い筆で取ってホコリのたまりそうなところに置いていきます。息を吹きかけて余分を飛ばし、自然な分量になるようにします。
最後に面相筆に専用溶剤をしませて、ピグメントの上に流し、ピグメントをぼかします。溶剤をたくさん流すと広くぼけますし、流す量が少ないとボケも小さくなります。この溶剤を流す量をいろいろと変えて、埃のたまり方に表情を付けてました。
(全作品完成まで あと57)
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