チャーチルMk.3工兵戦闘車 その5 渡渉用ダクトの組立て
2009年5月18日
Category : AFV イギリスTags : チャーチル
空のOVMクランプ
次はいよいよ通常のAVREに渡渉セットを取り付けます。渡渉セットはドイツのレジキャスト社の製品です。お値段はそれほど高くなかったのですが、送料がかかるので、結局3000円を超えました。
渡渉用のダクトとエンジンデッキ上のOVMは干渉するので、ダクトを付けた場合はOVMは全て取り外されます。そこでキットのOVMは取り付けません。空っぽのクランプだけのパーツがレジンキットに入っていますから、これを指定の場所に接着します。
細かなパーツで破損したりしていたので、アチャ~!と思っていたのですが、1.5倍ほど余分に入っているので、全然余裕でした。メーカーとしても製造の歩留まりを上げたり、破損対策を行うよりも、余分に入れる方が簡単と判断したんでしょうね。
ダクト
吸気と排気のダクトです。どちらが吸気でどちらが排気かはわかりません。ダクトの入り口には補強用の板が入っているのですが、レジンパーツを洗浄するときに70%近くも無くしてしまいました。こんなに簡単に外れてしまうとは思ってもいませんでしたし、こんな小さなパーツ、あることすらわかりませんでした。
でも、これくらいならプラ板で簡単に自作できます。ただ同じ大きさでしかも45度角度で切り出すのはなかなか大変です。治具を作るにも小さすぎます。そこで、マスキングテープの二枚重ねをカッターマットに貼り付けて、これを治具としました。多少の大小はありますが、おおむね同じサイズで切り出せました。
途中にダクトの箱を繋ぐための枠があるのですが、これもかなり破損していました。壊れた部分は全部切り落とし、プラ板で作り直しました。
ミッション・インポッシブル
ここからが最大の山場です。 小さなレジン製の金具パーツを針金で繋いでいきます。ワイヤーは中央のクイック・レリースに繋がっており、上陸後簡単にダクトを落とせるようになっているのです。
ホビーショーでホワイトタイガーさんが購入したD-Dayの写真集(洋書です)に映っていたチャーチルAVREも排気管だけを残して周囲のダクトは無くなっていました。
このワイヤーを張るのが実に大変で、立体的形状ですから長さを合わせるのも難しく、慣れるまで何本も無駄にし、その都度瞬着剥がしを使って作り直しました。
大変な苦労の末、なんとかワイヤーを貼り終えることができました。途中で何度止めようとおもった事か…
まさに、ミッション・インポッシブルです。それこそ、レジン製の金具パーツの使用をあきらめて、ただ針金だけで繋げば相当楽ちんですからね。
排気管が多少ゆがんでいるのはご愛敬です。 実車だって多少の凸凹はあったはずです。上陸してしまえばいらない装備ですからね…と、自分をごまかす(+_+)\バキッ!
こんな姿の戦車ができあがってくると上陸作戦決行間近って感じがしますよね。それこそ今から60数年前のこの時期、イングランド南部に続々と上陸部隊が集結していたはずです。わたしのチャーチルも船に乗り遅れないように、がんばらなくては。
(全作品完成まで あと60)
昨日のホビーショーの帰り、ホワイトタイガーさんからFlak18のベースを頂いてきました。行き帰りの道中、みなさんと相談の結果、塗装を少し変えることになったので、一度モケモケから引き上げます。また、燻さんに砲兵のフィギュアの手配をお願いしました。とこやさんは塗装の直前まで来たそうです。カレー屋さんは…まぁ、みんなで作ろうプロジェクトはいよいよ形になりはじめました。こちらも楽しみです。
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