ホーカーシドレー・シーハリアーFSR.1 その9 完成!!
2009年10月19日
Category : 完成 飛行機Tags : イギリス海軍ハリアー
ウオッシング
いよいよ仕上げに入ります。といっても凸モールドの機体にウオッシングをしたらどうなるのでしょうか?通常は筋彫りに濃い色が入ってパネルラインが強調されるのですが、凸モールドではそうもいきそうにありません。
そこで水平尾翼で実験です。
やっぱりまったくパネルラインが強調されませんでした。
キットの制作過程でパーツのつなぎ目はやすりがけでモールドが消えてしまうため、筋彫りとしてパネルラインが復活させてあります。つまり凸モールドと筋彫りが混在している箇所があるのです。もしここにウオッシングをしようものなら、不自然に強調されるラインと、そうでないラインができてしまいます。
そんなわけで、機体のウオッシングは取りやめです。そのかわりエルロンやフラップの境目、大きなパネルの筋彫り、自分で彫った補助のエアインテークや姿勢制御用のノズルの穴などに墨入れをしました。
ランディング・ギアだけはウオッシングをしました。でも、このキットのランディング・ギアの再現度を考えると、ウオッシングでディテールを浮き彫りにするのはもしかしてやぶ蛇だったりして…
完成
そんななわけで、あっさりと完成させました。もともと飛行機の仕上げはAFVほど知識もありませんから、これで私にできることは終わりです。
なんだかんだと言っても完成してしまえばけっこうカッコいいですね。4つのギアが接地していないのは残念ですが、それは私のスキルの問題ですからね。
このキットはもともとモケモケの店長からの頂き物です。一度店長に、なぜこんなダメキットを買ったのかを尋ねたことがあります。だってタミヤのキットでも2000円程度で買えますからね。
店長はタミヤのキットのことは当然知っていたのですが、タミヤは凸モールドなので、他のメーカーからシーハリアーが出ているのを見つけて、喜んで買ったそうです。パッケージは封がされていて店頭で中身を確認できなかったそうです。
帰宅後開封。その後の店長の固まり様は想像に難くありません。ほんの数秒で再びフタは閉じられ、そのままお蔵入りとなったそうです。
そんな縁あってわたしのところにやってきたキットです。まぁ、タダですから文句を言ってはいけません。そしてこうやって形になってみると以外とカッコいいわけです。
とんでもない問題児キットでしたが、どうにか形にすることができました。この手のキットの場合完成を阻害する一番の要因はモデラーのモチベーションでしょうかね。でもこうして形になってみるとそれなりにカッコいいな~、って思っています。あの箱を開け作り始めたときの衝撃はどこえやら…ですね。
どんなプラモでもそれなりの形にできます。最近のすばらしいキットにばかり触れていると、どうも初心を忘れてしまいますね。子供の頃はそれこそキットの質も低く、さらに輪をかけるように自分のスキルも低いために、完成する作品は(ともて作品とは呼べませんが…)、今の目では見れた物じゃないと思います。でもあの頃もプラモ作りはとても楽しい時間でした。これからもどんなキットも楽しく作ることができるタフなモデラーになりたいですね。
(全作品完成まで あと70)
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