ドイツ・T-34対空戦車 その8 完成!!
2009年12月14日
Category : 完成 AFV ドイツTags : 2cmFlak38T-34
ヘッドライト
ドイツ軍の車両はヘッドライトの光量を制限するカバーをかぶせています。ところが鹵獲した車両に付いているヘッドライトには寸法があいませんからカバーは掛けられません。
そこでヘッドライトのガラス面に直接ペンキでカバーのようにスリットを残して塗りつぶしたりしたそうです。これってとっても鹵獲車両っぽいですよね。そこでマスキングテープなんかは使わないで、あえて手書きでスリットを残して塗装してみました。
よくみるとレンズの凸凹が残っているのがわかります。
チッピング
最後の仕上げにチッピングを入れます。細かく大量に入れるためにいつもスポンジを使っています。そのため最近では戦車1輌のチッピングにかける時間が30分程度と激減しました。あまり長くやると、チップが入りすぎて、ぼろぼろになってしまいます。なんでもほどほどが肝心ですよね。
エンジンデッキはこの車両の場合弾薬補給などの作業をする戦闘室となります。そのため靴で踏まれまくるため傷だらけになることは容易に想像が付きます。そこでチッピングは相当多めに入れました。またいつもの焦げ茶だけでなく、ドイツ軍が塗った3色迷彩がはげて下からロシアングリーンが覗いているのを再現するために、緑色でもチップを入れました。
さらにラジエターの上の網は足で踏まれて凸凹になっているはずですから、ここも筆のおしりとかでつついて凸凹にしました。
完成!!
最後に土汚れに使ったピグメントをパステルブラシを使って全体にパタパタと塗ります。土埃ですすけたような感じになります。フィギュアの足に刺してある真鍮線をエンジンデッキに開けた穴に差し込んで完成です。
実際に何輌作られたのかは知りませんが、おそらく非常に少ない数だったことは想像に難くありません。現地改修で作られた車両ですから、モデラーが既存のキットのパーツを組み合わせて現地改修のようにスクラッチすることも可能なのでしょうが、キットとして発売されればそれはそれでうれしいですよね。
第653重駆逐戦車大隊はこんな変態戦車工作が好きだったみたいで、他にもベルゲパンターに4号戦車の砲塔を乗せた戦車もあったりします。またタイガー1型の試作品で電気モーターで走るポルシェタイプが実践配備されたのもこの大隊です。在庫は持っていますから、両方とも作ってこのT-34対空戦車といっしょに並べてみたいですね。
(全作品完成まで あと70)
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