ドイツ・水陸両用牽引車(LWS)後期型 Op.209 制作開始
2010年5月29日
夏だ!海だ!!水物だ!!!

ドイツ・水陸両用牽引車(LWS)後期型 1/35 ブロンコ
なんだか春になっても寒い日が多かったのですが、最近ではすっかり暖かくなって・・・を通り超えて暑い日が増えてきました。今日も一日半袖でしたからね。まもなく梅雨入り、そしてその後は夏がやってきます。夏と言えば海。海と言えば水物、ってことで、モケモケ展示会の8月のお題(7月はお休みです)は『水物』です。そこで一足お先に水物に着手です。
フランスを落としたドイツ軍は次の目標をイギリス本土に置いていた訳でして、そのためには大規模な上陸作戦の決行が不可欠でした。そして、その作戦(アシカ作戦と呼ばれました)のために様々な上陸用兵器を開発しました。
面白いのは海岸から離れた場所で輸送船から降ろされた戦車が海底を走行して上陸する潜水戦車ですが、もう一つは水の上を浮いて走る牽引車を作ることでした。そうして開発されたのがこの水陸両用牽引車(LWS)です。LWSとはランド・ヴァッサー(ドイツ語ではWは英語のVの発音をします)・シュレッパーの略で、直訳すればまさに水陸両用牽引車のことです。
実際にはアシカ作戦は行われなかったので、LWSは北アフリカや東部戦線に送られました。しかし東部戦線ではあまり海がないので、その本領を発揮できませんでした。そんなわけで、やっぱりLWSといえば北アフリカというイメージですよね。私もアフリカ軍団のLWSを作ることにします。
こんな妙な車輌(?)ですが、なんとブロンコとトランペッターの競作となってしまいました。両社ともビックリしたでしょうね。こんなんまでバッティングするなんて…
私が作るのはブロンコの後期型です。別にたいした意味はありません、ネットでバーゲンをやっていたので買っちゃったというだけの話です。でも、このキットにはあの車体(船体)の周りにあるロープで出来た緩衝材なんかもレジンパーツで入っているなど、なかなか意欲的なキットです。
製作開始
いきなり船の形に組みあげます。その際箱の中で押されて変形したのか、船体のパーツがゆがんでいたので、上の甲板と合わせるのに少々苦労しました。
また、この写真の様にとんでもないところにパーティングラインが入っています。その堂々とした入りっぷりに最初はモールドかと思ったくらいです。なんでここだけ凸モールド???なんてね…
このパーティングライン、たちが悪いことにクロスするリベットの列とサイズが同じくらいなんです。しかもこんなのが数カ所あります。これを丁寧に削り落とさなければなりません。これが以外に大変でした。
足回りの組み立て
足回りを組み立てます。サスペンションは腕で転輪を挟む形のサスペンションが付いています。この形からして転輪だけを引っこ抜くことはできませんから、ロコ組はちょっとムリです。1号戦車の時はボギーごと取り外せるように作ったりもしましたが、今回はボギーの受けがあまりしっかりしていないので接着せずに位置を決めることができません。結局ロコ組はあきらめました。
で、どうするかって・・・?
う~ん、どうしましょう???(+_+)\バキッ!
キャビン内部と甲板の組み立て
履帯は後回しにして(先送りですね)、キャビン内部を組み立てます。非常に細かなパーツもあって、なかなか作りごたえがあります。 椅子の脚が4本とも別パーツだなんて、あんまり必要性を感じませんよね。精密なのは良いのですが、ブロンコのパーツ分割はまだセンスがあるとは言い難いですね。
押し出しピンの跡なんかはパーツの裏側にあったりであまり気にならないのですが、壁などの裏側が見えるパーツはパテで埋めてやりました。
甲板の上のこまかなパーツも取り付けます。エンジンデッキのメッシュはエッチングパーツが付属しています。
ボッシュライトもかなりのパーツ分割ですが、これもあまり必要性を感じません。ライトコードの引き出し口なんかが米粒の半分以下のサイズで別パーツ化されています。別に一体でもいいのにね。
フィギュア
今回は走行中の姿を作るつもりですから、ドライバーのフィギュアは必須です。ですが、キットにはフィギュアは一体も入っていません。そこでホビーショーのタミヤのジャンクコーナーで購入したフィギュアを使うことにしました。
購入したのは昨年発売になったSd.Kfz.222に付属のフィギュアのランナーで、フィギュア3体にオートバイまで付いて315円の激安価格です。この中から222のドライバーのフィギュアを使うことにしました。あの狭い222に収まるドライバーですから、LWSの広々としたキャビンなら楽勝です。
膝の曲げ角や腕のパーツを換えてフィットさせました。真っ平らなシートに合わせて背中も削ってあります。これで予想以上にうまく収まりました。握っているレバーが陸上走行用の操縦装置かと思うのですが、細かいことは言いっこ無しです(笑)。
運転席の後ろに立っている物は煙突なんですが、その前の部分に見張り台が付いています。ここに艇長(車長)のフィギュアを乗せるつもりです。運転手が斜め上を見上げて何やら艇長に話をしている所というのが今回の設定です。運転手のフィギュアは元々このポーズをしていたので、首の角度はまったくの無改造です。うまいフィギュアがあったものです♪
ためしに屋根を乗せてみました。全体のプロポーションはこんな感じになります。水陸両用車というよりは陸上走行装置付きの船、すなわち水陸両用艇と呼んだ方がふさわしい形をしていますね。
末娘(9才)に、『これ何だ?』と言って見せたところ、即答で『お船!!』と返事が返ってきました。やっぱりね。
シュビムワーゲンと並べてみるとサイズの大きさがわかります。このサイズからしても車輌の範疇じゃないですね。
(全作品完成まで あと70)
関連するコンテンツ
作品No.209の記事一覧
- ドイツ・水陸両用牽引車(LWS)後期型 Op.209 制作開始 (2010年5月29日)
- 水陸両用牽引車(LWS)後期型 その2 船体の組立て (2010年5月30日)
- 水陸両用牽引車(LWS)後期型 その3 キャビン内部の塗装 (2010年6月2日)
- 水陸両用牽引車(LWS)後期型 その4 組立て完了 (2010年6月3日)
- 水陸両用牽引車(LWS)後期型 その5 サフ吹き、影吹き (2010年6月4日)
- 水陸両用牽引車(LWS) その6 履帯の制作とフィギュアの塗装 (2010年6月6日)
- 水陸両用牽引車(LWS)後期型 その7 ウオッシングと錨のロープ (2010年6月9日)
- ドイツ・水陸両用牽引車(LWS)後期型 その8 完成!! (2010年6月10日)
コメントを残す