JAXA・小惑星探査機はやぶさ Op.212 制作開始
2010年6月20日
生還おめでとう
はやぶさ、第20号科学衛星MUSES-C は今から7年前の2003年5月9日に打ち上げられ、2005年に小惑星イトカワに到着、調査、サンプル採取にチャレンジ。はやぶさはあまりの遠隔地のため地上からの操縦が間に合わないため、カメラやセンサーを駆使した自立航法によりイトカワ表面に着陸およびイトカワからの離陸に成功。
その後姿勢制御不能、通信不能に陥り、3か月も消息を絶つも、粘り強い努力の結果体制を立て直し、充電を完了して2007年地球に向かって帰還の旅にでる。
その後も幾多のトラブルに遭遇し、相当の装置を損傷するも、それらのトラブルをことごとく克服し2010年6月13日、無事地球に生還した。
サンプルの入ったカプセルを正確に陸地におろすために、自身はぎりぎりまで地球に接近するためその後の離脱は不可能で、最後は大気圏に突入して燃え尽きてしまう。その際地球を撮影した最後の写真が多くの人の涙を誘った。
とまぁ、無人探査機ではあるのに非常にドラマチックな宇宙船のはやぶさ。アオシマがみごとに帰還前にキット化してくれました。お友達の燻さんはそのメーカーの心意気に応えるかのように、キットを完成させました。拍手!!パチパチパチ・・・
で、私はというと、仕事の忙しさにかまけてキットの入手を怠っていたため、上海万博から帰国したときには入手困難に!!
でも、なんと、モケモケにたった1個だけ残っていました。これは神様が作れと言っているんだと思い、すぐに制作を開始したかったのですが、実はトーネードの制作が始まってしまっていました。だって、はやぶさが売れ残っているとは思いませんでしたからね。
そんなわけで、早速制作開始です。
えっ?トーネードは・・・ですか?
この湿度ですよ、エアブラシの連続運転はできません。サフ吹き直前のマスキングまでして待機状態です。
組み立て
ランナーは3枚、うち1枚は陳列台のイトカワですから、実質2枚です。しかもごらんの通り大きなパーツが多いので、組み立てはあっという間に完了しました。オランダ戦はキックオフからきっちりと応援できました。
化学スラスタ
姿勢制御用の化学スラスタという装置が機体の周囲に12個ついているのですが、要はバーニアですね。化学反応で作ったガスをブシュッと吹き出して機体の向きを変えます。
ところがキットのパーツ(右)では先に穴が開いていません。さらにカバーも妙に分厚くて、しかもパーツの抜きの関係で余分な足(?)が出ています。突貫作業で製品化したメーカーさんの苦労を考えると文句を言ってはいけませんが、ここはやはり2パーツに分割して欲しかったですね。
薄い金属板とかを使ってディテールアップとも思ったのですが、ハンドリューターでキットのパーツを削ってそれらしい形にしてみました。それが左側です。あのカバー、本当は紙のように薄いのですが、これではまるで装甲板です(笑)。
よくわからん装置(なんかのセンサー?)
なんかのセンサーなんでしょうね。四角錐のホーンがついています。キットでは先に穴が開いていないのですが、 相模原に展示してある機体の写真では穴が開いて います。そこでプラ板を使ってそれらしく加工しました。
反対側にも似たような四角錐があるので、同じように加工しました。
ところがこちら側を写した写真が見あたらなくて、いろいろ探したところ、CGを幾つか見つけました。そしてそれを見ると見事に穴がふさがっています。こりゃ早まりましたね・・・ってことで穴をふさいでおきました。
いずれの四角錐も側面に穴が開いていたので、これは塞がなければいけませんね。
さて、いよいよ塗装なんですが、はやぶさを初めとする人工衛星や宇宙船は表面に金色のアルミ箔のような物が貼られていることが多いですよね。たしかアポロ月着陸船を作ったときに金色のアルミ箔が残っていたはずなので探したのですが見つかりません。どっちみち足りないような気がしますけどね。
そんなわけで、塗装で済まそうか、それともそのアルミ箔をどこかで手に入れることができるのか、を少し考えることにします。
(全作品完成まで あと76)
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