ドイツ・4号架橋戦車D型 その6 完成!!
2010年7月26日
Category : 完成 AFV ドイツTags : 4号戦車
橋のウエザリング
足回りに続いて車体上部と橋の汚しを行います。足回りは泥状のピグメントを使いましたが、上の方はアルコールにピグメントを薄めに溶いて筆で隅に流し込んだり、薄く塗ったり、はまたま溶剤でぼかしたりしてうっすらと汚します。こっとりとした汚れではなく、使い込んで薄汚れた感じですね。
実はチッピングも入れてはあるのですが、車体が黒いのであまり目立たず、隠し味程度の効果になっています。
張り線
橋をつり上げるためのウインチのワイヤーを張ります。非常に単純で、説明書の通りに張ればいいのですが、本当にこれで良いのか疑問が残ります。
構造的に見ればウインチを巻き上げれば橋がズルズルと引きずりあげられるようなしくみに見えます。そしてワイヤーが作る三角形が維持できないほどワイヤーが巻き取られると、次に橋を持ち上げる腕が引き上げられ、最後に橋が車体の上にヨッコラショと持ち上がると想像できます。
ところがこれらを持ち上げるための支えとなる橋側のワイヤーの留めが、なんと橋の木の横棒に通してあるだけなんです。いくらなんでもコレでは橋は持ち上がらないでしょう。もっとしっかりとした物(橋の鉄骨本体とか)に取り付けないと絶対に取れちゃうような気がします。
う~ん、何かが間違っているような・・・
完成!!
とはいえ、とりあえず完成とします。 悩んでみたって始まらない。資料が無いんですからね。
こうして完成してみるとでかくて邪魔なんですが、カッコいいですね。私はこういった改造戦車系では現地改修の変態戦車よりも、はっきりとした目的を持って作られた働く車が好きです。他にも弾薬運搬車とか指揮戦車とかね。
作例ではこの車輌は橋を運搬中の姿で作られることが多いのですが、今回は橋を敷設している途中の姿で作ってみました。
本来なら橋脚の先はもっと低い地面になっているはずですし、車体は川の土手を半分くらい降りた位置から後退しながら橋をズルズルと降ろしているところのはずですから、前にかなり傾いているのが自然です。
そう考えるとちゃんと飾るためには地面が欲しくなりますね。
う~ん、ジオラマか…やってみようかな・・・
ジャーマングレー考
ちょいとおまけです。今回ジャーマングレー塗装にガンダムカラーのファントムグレーを瓶生で使いました。いつものジャーマングレーに比べるとかなり濃いめです。以前作った251ハーフトラックと比べてみると一目瞭然ですよね。カラー写真ではかなり濃さに違いがあるように思えますが、これをセピア色の白黒写真に加工してみると、どうでしょうか?
戦場写真なんかをみると、ジャーマングレーの車輌は真っ黒に見えることがあります。特にあまり汚れてない車輌は黒じゃないかと思うほどです。ですが、使い込まれた車輌では、やはり戦車兵の黒服と比べるとかなり明るく見えます。
そう思うと今回のジャーマングレーはちょいと濃すぎたかな・・・って思いますね。次はもう少し明るくしてみましょう。(ハーフトラックは明るすぎますかね?)
(全作品完成まで あと77)
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