パンターA後期型 その3 ツィンメリット・コーティング
2010年8月25日
第二次世界大戦中期のドイツ戦車では避けて通れないツィンメリット・コーティングです。特にパンターA型はその生産期間がコーティングが採用されていた期間にすっぽりはまっていますので、ほぼ必須となります。このあたりの覚悟はキットを購入したときから出来ていますから、淡々と行うだけです。
コーティングにもいろいろありますが、今回はエポキシパテに打ち粉(ペビーパウダー)をして薄~くのばし、これを水で車体に貼り付け、ローラーでパターンを刻むという方法をとります。そうです、お友達のBluebellさんが発明した方法で、私の知る限りでは最も薄く最も均一にパテをのばすことが出来る方法です。とりあえずコーティングを施すために、説明書の組み立て手順はまるっきり無視して、車体と砲塔をおおざっぱに組み立ててしまいます。
エポキシパテはミリプットを使います。お値段は少々高いのですが、なにしろ量が入っていますから、コストパフォーマンスは悪くありません。
これを大量のベビーパウダーを撒いた箱の中で棒を使ってのばしていきます。最初はゴシゴシ押さえたので、箱や棒にパテがくっついて失敗してしまいましたが、優しくコロコロとのばせばくっつかないで薄くのばせることがわかりました。何事も強引はいけません。
キットにプラとのなじみをよくするために中性洗剤を一滴たらした水を筆で塗りつけ、その上にのばしたパテをそっと置きます。するとみごとに車体の凸凹に密着してくれます。奥まった部分には堅めの筆で軽くたたいてやると入っていきます。表面がボコボコしていますが、これは筆の毛の痕です。
余分をデザインナイフで切り取ってから、モケモケ特製のコーティングローラーでパターンを刻みます。モケモケのローラーはゴム材質で適度に柔らかいので、良い風合いで仕上がります。
Bluebellさんの実演を見せてもらったのですが、それでもなかなか要領が得ず、全部コーティングするのに4時間程度かかりました。
OVMラックとかを付ける部分は現物をパテに押しつけて切り取りました。
パンターは他のドイツ戦車と違ってコーティングのパターンが独特で、ローラーを横に転がしたような模様になっています。4号戦車やティガーはローラーを縦に転がしています。どうしてパンターだけ横向きなんでしょうね?
あとシュルツェンなんかにもコーティングを施してある車体もあるのですが、シュルツェンの重ね目がどうなっているのかわからないので今回は止めておきます。
これで前半最大の山場は乗り越えましたね。今夜にはパテがすっかり固まってると思うので、ガンガン組み立てられそうです・・・が、今夜はユーストリームで見逃せない番組があるのでもしかしたら手が止まるかも・・・
実はこの放送、先週から見ているのですが、とこやさんも一緒に見ていたんですよ(場所はお互いの自宅です)。その時にとこやさんに伝えたいことがあったのですが、後からだと忘れちゃうんですよね。
そんなわけで、今日は見ながらツイッターのダイレクトメッセージを送っちゃいますからね。とこやさん!!
(全作品完成まで あと77)
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