ティーガー1極初期型 その7 デカール貼りと細部の塗分け
2010年12月22日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
デカール貼り
このような濃い色の車輌の場合デカールはいかにシルバリングを防ぐかが問題になります。そこでデカールが白浮きしないように下地をツルツルにしておきます。具体的にはツヤ有りのクリアを吹き付けてテカテカにします。その上からデカールを貼り、十分に乾燥させてから、さらにツヤ消しもしくは半ツヤのクリアでオーバーコートをしてツヤを整えます。
たいていはこの手順でデカールの枠はほとんど目立たなくなるのですが、今回はデカールの保存状態が悪かったのでしょうか、少しばかり枠が見えてしまっています。まぁ、シルバリングと呼べるほど白くはなっていませんのでこれで良しとしましょう。
各部の塗り分け
戦車のプラモの塗装で一番面倒なのがこの転輪のゴム部分の塗り分けです。数が多い上に履帯と一体で組み立てた場合は塗りにくいのなんのって・・・
ところが今回はごらんのように内側2列は外からは全く見えません。そして外側の2列はまだ接着してありませんから、これを塗り分けるのは比較的容易です。さらに転輪と履帯の塗り分けも見えるところだけでいいのでかなり限られてきます。見えないところは塗りません。これが大人のモデラーの判断ですね(笑)。
OVMを塗り分けます。金属部分はメタルカラーのダークアイアン、木の部分はクレオスの新製品の城カラーからCK-4板敷・柱色を使ってみました。なかなか良い感じの色ですよね。ちょっとツヤがなさ過ぎかな?
塗装作業の合間にフィギュアをちょいと改造してみました。やっぱりネクタイ無しではカッコが付きません。新鋭戦車の戦車長ですし、第1中隊の中隊長ですからね、普段からキチンとしていると思いますヨ。ましてや報道カメラマンが来ていますからね。これがドイツ全国で上映されるわけですから、だれだっておめかししますよ(笑)。
ウオッシングとドライブラシ
いよいよ仕上げの段階に入ります。まずはウオッシングからです。いつものようにエナメルの黒と茶色を混ぜて焦げ茶を作り、これを塗っては拭き取るという作業の繰り返しです。今回のように黒っぽい色の車輌の場合はあまり変化がありませんが、それでも拭き取りはしっかりとやりましょう。
ドライブラシは同じくエナメルを使います。筆についた塗料をティッシュとかで拭き取って行うのですが、そのときかさかさに乾いた塗料を使うと筆の跡が残ってしまうのでよくありません。意外に思われるかもしれませんが、私の場合ドライブラシは通常の筆塗りよりもかなり薄めに溶いた塗料で行います。
ドライブラシは基本色につや消し白を混ぜながら4段階ほど行います。最終段階はほんの限られた範囲にほとんど白に近い色をおいていきます。4段階の各段階では作業の前後でほとんど違いがわからない程度にしか色はつきませんが、最終的にはこの写真のようにエッジが際立ってくるほどに着色されていきます。この上の写真とそのもう一つ上の写真を比べるとドライブラシの前後がよくわかりますね。
OVMなどの仕上げ
OVMの金属部分を仕上げます。さび色のピグメント(ライトラスト+ブラックスモーク)をエナメル溶剤で溶いて金属部分の上に塗ります。乾いたら綿棒でこするとほれこの通り。結構リアルでしょ。下地に塗ったメタルカラーの効果とあいまって、良い感じです。
木の部分ですが、私は木目は書きません。工具に使われるような堅い木は元々木目が詰まっていて目立ちませんし、なんたって1/35ですからね。そして一番の理由は面倒だからです(+_+)\バキッ!
それでも今回のようなジャーマングレーの車輌の場合、木の部分も意識的に一緒にドライブラシをしてやると、薄汚れた感じになって自然と使い古された木になってくれます。プラモもたくさん作ってると楽することばかり覚えますね(爆)。
(全作品完成まで あと91)
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