ドイツ重戦車・ティーガー1極初期型 第502重戦車大隊 その8 完成!!
2010年12月28日
Category : 完成 フィギュア ドイツTags : ティーガー1
足回りの仕上げと汚し
足回りを仕上げます。履帯にはMIGピグメントをアクリル溶剤で泥状に溶いた物を塗りつけます。色が単調にならないようにするために、泥が半乾きの状態で、粉のピグメントを2~3色まぶしておきます。
ピグメントが完全に乾いたら堅めの筆でこすって余分なピグメントを削り落とします。今回はあまり激しく汚さないつもりなので、かなりしつこくこすって、大部分を落としてしまいました。
飛び散ったピグメントが車体のあちこちに付着してかなり汚くなりますが気にしません。作業が完了したら、もうすこし柔らかめの筆で車体をこすって汚れを調節します。このとき完全に落とさないようにします(というか、完全には落ちませんけど・・・)。これで簡単に汚し塗装が完了しました。手軽でけっこうリアルです。まぁ、実際にリアルに汚れているわけですから文字通りリアルですよね(爆)。
削り落としたピグメントは捨てずに、筆に取って車体にこすりつけたり、アルコールで溶いて入り隅に流したりします。車体上部だって飛び散った土埃で汚れますからね。MIGピグメントは便利な塗料(?)なのですが、少々高価ですので、有効につかわないとね。もったいない、もったいない・・・っと(笑)。
フィギュアの塗装
フィギュアの塗装をします。キットに付属するのはこのカメラを構えた兵士たちです。なかなか珍しいポーズの兵士なので、利用価値は高いですよね。ただ残念なのがDS素材でできており、パーティングラインの処理とかが非常にやりにくいということです。
戦車兵は付属してこなかったので、タスカのフィギュアを使いました。ヘッドはホーネット、腕はドラゴンです。まるでフランケンシュタインですね(笑)。
塗装はアメリカーナというトールペイント用の水性アクリル塗料を使います。非常に安価で、発色もよく、扱いやすい塗料です。ただプラモ用じゃないため塗膜が弱く、乾燥後にクリアラッカーでの保護は必須です。
完成!!
これにて ティーガー1極初期型 100号車 の完成です。ジャーマングレーのぼんやりした迷彩塗装にしたつもりですが、ウエザリングの結果、ほとんどわからなくなってしまいました(汗)。まぁ、実車も迷彩されているのかどうかはっきりしないような塗装ですから、これで良しとしましょう。
『垂直装甲は漢(オトコ)の装甲』特集の1つとして制作しました。切り立った装甲板がよく目立つティーガーの極初期型です。特に最初の20輛にはフェンダーも無く、まさにその側面は切り立った装甲板だけの無骨な姿です。そんなのっぺりとした平面を間延びせずに仕上げるのが塗装のキモかなって思っていましたが、もやもやした迷彩塗装や土埃などでそれなりの表情が出たと思っています。近づいてみてみると、圧延鋼板の荒れ表現なんかも少々大げさ気味につけてあるんですよ。
極初期型というより、この車輌だけの特徴をたくさん持ったプロトタイプのような車輌です。タイガー1好きなら一度は作りたい記念碑的な車輌ですよね。現在ではDS素材の履帯(ちゃんとガイドホーンの軽め穴が開いてます)付きのすばらしいキットが発売されているので、ぜひそちらで挑戦してみてください。私も機会があれば、そのキットを用いて3号線車のゲペックカステンを背負った他の502重戦車大隊の車輌を作ってみたいと思っています。
(全作品完成まで あと88)
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