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ドイツ・計画駆逐戦車E-10 Op.238 制作開始

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : トランぺッター Post : 238-1

ドイツ・駆逐戦車E-10 1/35 トランペッター

ドイツ・駆逐戦車E-10 1/35 トランペッター

第2次世界大戦もたけなわのころ、ドイツ軍はそれまでバラバラに開発されていた各クラスの戦車を同時に開発することにより、設計の省力化、パーツの共通化などにより、戦車の生産性を格段に上げようとしました。その一連の戦車はE計画(Entwichlungstypen:開発タイプ)車輌と呼ばれ、小さい順にE-10、E-25、E-50、E-75、E-100と命名されました。

E-10はヘッツァーの、E-25は3号突撃砲、E-50はパンター、E-75はティーガー、そしてE-100はマウス超重戦車を置き換える予定でした。しかしE-100を除くと試作車輌すら完成せずに終戦を迎えてしまいました。

トランペッターは2008年よりこのEシリーズを積極的に製品化しており、現在全ての車輌が発売されています。トラペといえば行きつけの模型屋さんであるモケモケさんがもっとも得意とするメーカーで、毎年周年記念セールには魅力的なキットが半額で販売されます。実はこのE-10も以前作ったE-25もそのとき購入したものです。今年はE-50、E-75、E-100がセールの対象にならないかな・・・っと期待をしながらまもなく始まるセールを首を長くして待っています。

そんなわけで、2年前のセールで買ったこのE-10をそれまでに完成させるべく、重い腰を上げました。実は私はパンターの様な傾斜装甲を持つ戦車が大好きで、傾斜装甲の権化のようなEシリーズには目がありません。ここで根生戦車工廠においてE計画車輌を積極的に制作し、ドイツ戦車補完計画の推進を宣言します・・・ってどこかで聞いたような・・・E計画ね・・・

トラペBチーム

駆逐戦車E-10 足回りの組み立て

駆逐戦車E-10 足回りの組み立て

最近ではすっかり品質も上がってきて安心して購入できるトランペッターですが、2年ほど前はまだまだ危ないキットがちらほらありました。そのころからすでに素晴らしいキットは存在していたので、トラペにはA、B、2つの開発チームがあるに違いないと仲間内で噂をしていました。

当時のAチームの作品はKV戦車のシリーズやシュトゥラエミールなんかで、驚くほど価格が安いのに、素晴らしいできでした。

一方、このEシリーズ(当時発売されたのは小型のE-10とE-25)は、実際に作ったモデラーの感想では明らかにBチーム製品だったそうです。私もE-25を作って同様の感想を持っていたので、このE-10になかなか手がでなかったのです。

実際に作り始めてみると、こんな派手な合わせ目の溝ができてしまいます。しかも軸受けは抜きテーパーがきつくて、ちゃんとはまりません。

P-51Dマスタングの資料の到着待ちの間に軽く作るつもりが、そうはいかないみたいですよ。まぁ、その分たくさん楽しませてもらえると考えればいいでしょうけどね(笑)。プラモ作りはどMな趣味なんです。

足回りの組み立て

駆逐戦車E-10 足回りの組み立て

駆逐戦車E-10 足回りの組み立て

足回りを組み立ててみました。非常に大きな1枚転輪が4つ並んでいます。このあたりのシンプルさはヘッツァーと同じですね。

通常のドイツ戦車と大きく異なるのは、起動輪後ろにあることです。これはイギリス戦車やソ連戦車と同じレイアウトです。

このレイアウトでは、転輪の上部に渡る履帯が弛みます。ちょうどイギリス戦車やソ連戦車の履帯が上部転輪の上でうねうねと波打つようにです。反対に起動輪が前にあるドイツ戦車やアメリカ戦車の履帯は上部が張りぎみで、たるみは少ないですね。

てことは、この車輌では履帯は多少弛めに履かす必要があると考えられます。

駆逐戦車E-10 車高を変えられる

駆逐戦車E-10 車高を変えられる

E-10のサスペンションのもう一つの特徴は、サスペンションの角度を変えて車高を変更できる機構が付いていることです。車高を一番落とした状態では地面からのクリアランスはわずか4cm、1/35では1mmちょいの高さとなります。これは履帯の厚さ程度じゃないでしょうか。

この仕組みにより、ただでさえ低い車高をさらに低くして敵の弾が当たりにくくしたり、そもそも見つかりにくくすることができます。

この当時の戦車としては画期的なこのシステムをそなえていた(そなえる予定だったですね・・・)のはこのE-10だけですから、せっかくなのでこの姿勢で作ることにします。

ただし、キットのままでは通常の車高でしか組み立てられませんから、サスペンションの軸受けをまん丸に削って角度を変更できるように改造してあります。

なんでも可動式履帯と可変サスペンションがどこかのメーカーからでているそうですが、そこまではね~

(全作品完成まで あと89)

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