イギリス・歩兵戦車チャーチルMk.3 その5 迷彩塗装とデカール貼り
2011年2月11日
Category : AFV イギリスTags : チャーチル
イギリス軍の戦車の迷彩塗装は色の境界線がくっきりしており、その塗り分けでいつも頭を悩ませます。エアブラシを持っていなかった頃、ドイツ戦車の塗り分けのボケ足を筆塗りで表現するのに悩んだことを思うと贅沢な悩みですけどね。
まず最初にダークグリーンで迷彩パターンを描きます。エアブラシを使いますから当然境界線はボケます。そのときのボケ方はイエローの地にグリーンが乗ったボケ方です。
この上から筆で境界線を塗りつぶしてくっきり境界にするのですが、濃いグリーンの上から薄いイエローを塗ってかくすのは大変なので、ここで一手間かけることにします。
次にエアブラシを使ってダークイエローを境目に吹き付けます。これでグリーン地にイエローのボケ足が出たボケ方になります。
仕上げに筆塗りでダークグリーンを境目に塗っていき、くっきり迷彩にします。実はダークグリーンはタミヤの水性アクリルを使っています。これならば筆塗りでも下のダークイエロー(ぜんぜんダークじゃないですね)を犯すことはありません。
これで凸凹でマスキングがほとんど出来ない車輌のくっきり迷彩塗装ができました。
デカール貼り
塗装の次は仕上げに入ります。まずはデカール貼りからですね。今回はくっきり塗り分け迷彩を筆で仕上げていますから、筆によるツヤムラが出てしまっています。それらを消す意味とデカールの下地作りの意味も込めて全身をツヤありでコートします。
戦車がテッカッテカのツヤありになったら、デカールを貼るのですが、残念ながら今回はほんのちょっぴりでして、この車両番号が左右に付くのと、あとは前のフェンダーにプラズマクラスターのマークみたいなのが付くだけです。いや、別にチャーチルがシャープのプラズマクラスターを搭載していて体に良かったわけじゃないですよ(笑)。
デカールが乾いたらつや消しクリアを全面に吹いて、さらにツヤを調節します。この段階でデカールのシルバリングも筆塗りのツヤムラもほとんどなくなっちゃいました。
(全作品完成まで あと95)
この記事は i-modellers 第2号に掲載された記事を再編集したものです。
コメントを残す